雲嬌うんきょうが捕らえられそうになった時、思いがけず富貴ふうきが助けに来て、雲嬌うんきょうは非常に喜びます。富貴ふうき雲嬌うんきょうをかばい、慕容蔵ぼようぞうの名前を出して戸将軍こしょうぐんを威圧しますが、戸将軍こしょうぐん慕容蔵ぼようぞう本人が来なければ雲嬌うんきょうを解放しないと言い張ります。

戸将軍こしょうぐんが簡単に彼らを逃がすはずもなく、雲嬌うんきょうはわざと大声で慕容蔵ぼようぞうが助けに来ると叫び、彼らを驚かせます。彼らは慕容蔵ぼようぞうが伏兵を配置していると思い込み、慌てて逃げ出します。その後、富貴ふうき雲嬌うんきょうに、この件をまだ慕容蔵ぼようぞうに知らせておらず、自分一人で来たのだとそっと告げます。二人が逃げられないと悟った富貴ふうきは、雲嬌うんきょうを守ることを選び、自分の馬に乗せて先に逃がします。富貴ふうき雲嬌うんきょうの時間を稼ぐために、戸将軍こしょうぐんの護衛に殺されてしまいます。

雲嬌うんきょうはよろめきながら督公とっこう府に戻り、著いてすぐに地面に倒れ込みます。雲嬌うんきょう富貴ふうきの遺品を慕容蔵ぼようぞうに渡した後、意識を失います。慕容蔵ぼようぞうは激怒し、戸将軍こしょうぐん富貴ふうきまで手にかけたことに怒りを露わにします。翌日、戸将軍こしょうぐん富貴ふうきの遺体を引きずって城に戻ってきますが、門の前には、慕容蔵ぼようぞうの部下が棺桶を用意して待ち構えていました。

慕容蔵ぼようぞう戸将軍こしょうぐんに、富貴ふうきを棺に入れるか、それとも戸将軍こしょうぐん自身が入るか、選択を迫ります。戸将軍こしょうぐんは当然妥協しません。その時、吉祥きっしょう富貴ふうきの仇を討とうとしますが、慕容蔵ぼようぞうに止められます。彼らはまだ軽率な行動を起こせないからです。

第15話の感想

第15話は、富貴ふうきの死という衝撃的な展開に、胸が締め付けられる思いでした。雲嬌うんきょうを守るために命を落とした富貴ふうきの姿は、勇敢で感動的であると同時に、あまりにも悲しすぎます。慕容蔵ぼようぞうの怒り、そして吉祥きっしょうの仇討ちを止めざるを得ない状況も、見ていて辛かったです。

戸将軍こしょうぐんの卑劣な行動は許しがたく、慕容蔵ぼようぞうがどのように対抗していくのか、今後の展開から目が離せません。富貴ふうきの死を乗り越え、雲嬌うんきょう慕容蔵ぼようぞうがどのように愛を育んでいくのか、見守りたいと思います。

つづく