雲嬌うんきょうは騒がしい物音で目を覚ます。目を覚ますと、使用人たちが部屋の中の金目の物を奪い合っていた。雲嬌うんきょうが昏睡している間に、鎮国公ちんこくこうは娘を守るために自ら死を選び、屋敷の家臣たちも自分の利益のために金品を奪おうとしていたのだ。

そこへ、雪晴せつせい郡主が錯乱状態になったという知らせが入る。雪晴せつせいは城壁の上に立ち、自分の人生には意味がなく、どこから来てどこへ行くのかも分からないと嘆いていた。他人の名前で生きてきて、一番好きだった人の心には自分はいなかった。全てを失った雪晴せつせいにとって、人生は無意味なものになっていた。雲嬌うんきょう雪晴せつせいを止めようとするが、雪晴せつせいの目には希望の光はなかった。

雪晴せつせいは、父が死んだのは雲嬌うんきょうのせいだと訴える。雲嬌うんきょうは驚愕する。雪晴せつせいはさらに、慕容蔵ぼようぞう雲嬌うんきょうを利用して証拠を手に入れ、雲嬌うんきょうが父を死に追いやったのだと言う。雲嬌うんきょうは信じられなかった。雪晴せつせいは身を投げ、城壁から飛び降りてしまう。

雲嬌うんきょうは牢にいる父に会いに行く。鎮国公ちんこくこうは処刑を目前に控えていた。父は全て真実だと話し、慕容蔵ぼようぞうの感情は本物ではないかもしれないと言う。さらに、初めて雲嬌うんきょうを見た時に自分の娘だと分かった、全ては雲嬌うんきょうを利用するためだったと告げる。

雲嬌うんきょうは涙が止まらない。父は毒酒を飲まされ、雲嬌うんきょうは牢を後にする。その後、慕容蔵ぼようぞうも傷だらけで帰還する。鎮国公ちんこくこうが兵権を手放したことを知るが、雲嬌うんきょうの居場所を尋ねると、皇帝は一枚の紙切れを渡すだけだった。全ては皇帝の策略で、慕容蔵ぼようぞう雲嬌うんきょうを利用して、自らの道を開くための布石だったのだ。

第23話の感想

第23話は、まさに怒涛の展開でした。雲嬌うんきょうが目覚めると屋敷は混乱状態、雪晴せつせいは絶望から飛び降り、父親は毒殺され、慕容蔵ぼようぞうは傷だらけで戻ってくる…と、息つく暇もありません。特に雪晴せつせいの最期は衝撃的で、彼女の悲痛な叫びが胸に突き刺さります。雲嬌うんきょうの父が全てを告白するシーンは涙なしには見られませんでした。慕容蔵ぼようぞうの真意や、皇帝の策略など、謎も深まり、今後の展開から目が離せません。愛と裏切り、陰謀が渦巻く中で、雲嬌うんきょうが真実を見つけ出し、幸せを掴むことができるのか、ハラハラドキドキしながら見守りたいと思います。

つづく