雲嬌が目を覚ますと、自分が寝台に横たわっていることに気づきます。慕容蔵が本当に安康を殺したことに衝撃を受け、自分も同じ運命をたどるのではないかと恐れ、密かに逃げ出すことを決意します。手紙を書き残そうとした時、その紙が昔、木頭兄さんからもらったものと同じであることに気づき、驚きます。
しかし、慕容蔵が戻ってきてしまいます。雲嬌は書き置きを残して逃げようとしますが、実は、楊太医は毒入りの薬を慕容蔵に渡していませんでした。彼は薬を届けるふりをして、慕容蔵に誰かが彼を陥れようとしていると密かに告げます。慕容蔵が宦官のふりをしているのは、父を殺した犯人を見つけるためであり、本当は宦官ではありませんでした。楊太医は慕容蔵の父の親友だったため、彼を裏切ることはなかったのです。
しかし、既に慕容蔵を陥れようとする動きがあり、彼は身辺に注意する必要がありました。雲嬌は、金銀財宝を盗み、完璧に逃げ出したつもりでしたが、慕容蔵に見つかってしまいます。雲嬌は彼をなだめるために、子犬が花を食べているふりをします。命乞いのため、気が狂ったふりをする雲嬌に対し、慕容蔵はそれを利用し、彼女は簡単には逃げられなくなります。
慕容蔵はわざと雲嬌に隙を見せ、彼女は謝罪するしかありません。慕容蔵は雲嬌に、どうやって安康の正体を見破ったのか尋ねます。雲嬌は、人の手に触れると未来や過去を感じ取ることができると言いますが、慕容蔵は信じません。雲嬌はさらに、慕容蔵が自分を愛するようになるだろうと予言しますが、慕容蔵は全く信じません。慕容蔵が、なぜ仙姑殿を燃やそうとしたのかと問うと、雲嬌は誰かが自分を待っているからだと答えます。
慕容蔵は雲嬌に今夜、自分の寝所に仕えるように命じ、側にいた富貴は非常に驚きます。夜、雲嬌は慕容蔵に按摩をしながら、彼が自分を愛するようになるという予言を思い出します。雲嬌が立ち去ろうとすると、慕容蔵は歌を歌うように命じ、彼女は従うしかありません。雲嬌は木頭兄さんのことを思い出し、慕容蔵は朦朧としながら、ここが雲嬌の家だと口走ります。慕容蔵ははっと我に返り、雲嬌に出ていくように言い、今夜から自分の部屋に住むように命じます。
第4話の感想
「翡翠の恋~占いから始まるロマンス~」第4話は、緊迫感と謎がさらに深まる回でした。雲嬌が慕容蔵の真意を探りながら、自身の過去とも向き合う姿が印象的です。慕容蔵が宦官のふりをしている理由、そして雲嬌の持つ不思議な力の秘密など、物語の核心に迫る要素が次々と明らかになり、目が離せません。
特に、雲嬌が慕容蔵に見つかってしまい、あの手この手で誤魔化そうとするシーンはコミカルでありながらも、彼女の必死さが伝わってきてハラハラさせられました。また、慕容蔵が雲嬌に自分の部屋で寝るように命じるラストシーンは、二人の関係が今後どう発展していくのか、期待感を高めます。策略とロマンスが交錯する展開に、今後も注目です。
つづく