雪晴は、慕容蔵が自分ではなく雲嬌を助けに行ったことに驚きを隠せない。雲嬌が岸に上がると、慕容蔵は自分の服を彼女にかけ、雲嬌は大切な玉の腕輪がないことに気づき非常に心配する。慕容蔵は、湖の水を全部抜いてでも見つけ出すと約束する。
雪晴は、自分も水に落ちたのに慕容蔵が全く気にかけてくれなかったことに不満を抱く。慕容蔵は雪晴を罰するため、以前から調べていた彼女の部下たちの罪状を突きつけ、まとめて罰を与える。雪晴は何も言い返せず、乳母は許しを請うが、慕容蔵を喜ばせたい雪晴は多くを語らない。雲嬌はそれを見て楽しんでいる様子。乳母への罰として、富貴は彼女の髪を直接切ってしまう。
帰宅後、雲嬌は慕容蔵の体を洗うことになる。雲嬌は心の中で、彼は宦官のふりをしているのに、なぜ背中を洗わせるのかと不満を漏らす。慕容蔵は、雲嬌が今日自分の手に触れたことを指摘し、なぜ雪晴に苦しめられることを予知しなかったのかと問う。雲嬌はごまかすしかない。
慕容蔵は雲嬌を自分に引き寄せ、なぜ自分が彼女を愛するようになると言ったのかと尋ねる。雲嬌は恥ずかしさから、急いで服を取りに行くふりをする。慕容蔵は雲嬌を問い詰め、雲嬌は慕容蔵に関する予感はいつも曖昧な断片でしかないと説明し、さらに慕容蔵が自分のせいで死ぬだろうと言う。慕容蔵はわざと雲嬌を脅し、今すぐ殺してやると言う。雲嬌は怖くて何も言えなくなる。その時、富貴が慕容蔵に皇帝に会うよう伝えに来る。慕容蔵が去った後、雲嬌はやっと息をつく。
戸将軍もやって来て、雪晴を皇帝に嫁がせたいと申し出る。慕容蔵は当然、雪晴を好んでおらず、皇帝も同様。皇帝は母親の復讐を果たすため、戸将軍に支配されたくないと考えている。雲嬌は今夜逃げることを決意し、まず占いを試みる。良い天気だと思ったが、実際はひどい天気だった。荷物をまとめている時、うっかり金色の針を機の上に置いてしまう。
雲嬌は逃亡の準備を整え、わざと窓を閉めなかった。強風が吹き込み、部屋のろうそくが全て消える。慕容蔵は暗闇を見つめ、幼い頃の出来事が再び心に蘇る。
第6話の感想
第6話は、雲嬌と慕容蔵の関係が少しずつ変化していく様子が描かれていて、とても興味深かったです。慕容蔵は雲嬌を助け、彼女のために腕輪を探すなど、冷酷なだけではない一面を見せ始めます。一方、雲嬌も慕容蔵に対して、ただの偽宦官としてではなく、複雑な感情を抱き始めているように感じました。
特に、慕容蔵が雲嬌に自分の過去や未来について問い詰めるシーンは、二人の関係が次の段階に進む予感を感じさせ、ドキドキしました。雲嬌が言う「慕容蔵が自分のせいで死ぬ」という予言も、今後の展開に大きく関わってきそうで、目が離せません。
つづく