雲嬌うんきょうは、大切な金針を慕容蔵ぼようぞうの部屋の機に置き忘れたことに気づき、取りに戻ります。

一方、慕容蔵ぼようぞうは部屋の蝋燭を全て消した後、過去の悪夢に苛まれます。幼い頃、彼は家族が殺されるのを目の当たりにし、その時の郡主の「沐家の者は一人も残すな」という言葉がトラウマとなっていました。剣を振り回し苦しむ慕容蔵ぼようぞうでしたが、剣先が雲嬌うんきょうを向いた瞬間、気を失ってしまいます。

雲嬌うんきょう慕容蔵ぼようぞうのそばに寄り添い看病します。慕容蔵ぼようぞうは寒気を訴え、雲嬌うんきょうは彼を抱きしめて温めます。その姿は、幼い頃に雲嬌うんきょう慕容蔵ぼようぞうを守った光景と重なります。

翌朝、慕容蔵ぼようぞうは隣で眠る雲嬌うんきょうに気づき、自分が彼女に惹かれているのではないかと疑います。しかし、情に流されてはいけないと、雲嬌うんきょうの頬に手を伸ばした瞬間、彼女が目を覚まします。慕容蔵ぼようぞうは動揺を隠すため、昨晩の雲嬌うんきょうの落ち度を責め、彼女の首を絞めるふりをします。

雲嬌うんきょうは抵抗し、昨晩は自分が慕容蔵ぼようぞうを助けたのだと主張します。そこへ雪晴せつせいがやってきて、雲嬌うんきょうは慌てて隠れます。慕容蔵ぼようぞう雪晴せつせいを追い返し、雲嬌うんきょうは急いで部屋を出ていきます。

その後、慕容蔵ぼようぞう雪晴せつせいに会いに行きます。雪晴せつせい雲嬌うんきょうを連れ戻し、謝罪すると言います。彼女は雲嬌うんきょうに用があると言い、太監に変装している雲嬌うんきょう慕容蔵ぼようぞうとの関係を尋ねます。雲嬌うんきょう慕容蔵ぼようぞうを何度か助けたことがあると説明し、雪晴せつせいの未来を占うよう頼まれますが、腕輪がないため、でたらめを言うしかありませんでした。

『翡翠の恋~占いから始まるロマンス~』第7話 感想

第7話では、慕容蔵ぼようぞうの過去のトラウマが明らかになり、雲嬌うんきょうへの気持ちが揺れ動く様子が描かれました。冷酷な慕容蔵ぼようぞうが見せる人間らしい一面や、雲嬌うんきょうの優しさに触れ、心が変化していく過程が丁寧に描かれていたと思います。

特に、慕容蔵ぼようぞうが過去の悪夢に苦しみ、雲嬌うんきょうに抱きしめられて安らぎを覚えるシーンは印象的でした。二人の距離が縮まる一方で、慕容蔵ぼようぞうの立場や過去が今後の展開に影を落とすことが予想され、ハラハラさせられます。

つづく