雲嬌は雪晴を追い払おうとしましたが、雪晴は雲嬌の意図を誤解し、慕容蔵との関係がさらに良好になると信じ込み、喜びのあまり雲嬌に褒美を与えます。慕容蔵は二人の会話の内容が分からず、なぜ雪晴がそんなに嬉しそうに雲嬌にお金をあげたのか不思議に思います。雲嬌は正直に雪晴に話した内容を慕容蔵に伝えます。
雲嬌は、慕容蔵が自分の親友たちを「始末」したと知り激怒し、彼を平手打ちします。雲嬌にとって親友たちは大切な存在であり、越えてはならない一線でした。その後、雲嬌は親友の毛蛋の行方を捜しますが、見つからず悲しみに暮れます。家族同然の存在を失い、どうすればいいのか途方に暮れます。自分には彼らを守る力がないと自責の念に駆られていると、大雨が降り始めます。そこに慕容蔵が傘を持って現れ、雲嬌に傘を差し出します。
しかし、雲嬌は慕容蔵の同情を拒絶し、彼を殴ろうとします。すると慕容蔵は雲嬌を抱きかかえ、その時、雲嬌は毛蛋の声を聞きます。慕容蔵が扉を開けると、そこには毛蛋と大勢の子供たちがいました。雲嬌は笑顔を取り戻します。慕容蔵の言う「始末」とは、彼らを殺すことではなく、清潔な体にし、先生を招いて勉強を教えていたのでした。
雲嬌は慕容蔵を誤解していたことに気づき、地面に跪いて謝罪します。慕容蔵は不機嫌そうな顔をしながらも、雲嬌のために食事を用意します。雲嬌は、幼い頃に孤児としてさまよっていた時、「木頭兄さん」という人に助けられていた過去を語ります。慕容蔵は、雲嬌が待っている人が「木頭兄さん」なのかと尋ね、雲嬌はそれを認めます。しかし、慕容蔵はまだ正体を明かすことができず、雲嬌に「木頭兄さん」は元気に暮らしているとだけ告げます。
その後、雲嬌は慕容蔵に、彼が自分の「木頭兄さん」なのかと尋ねます。
第8話の感想
第8話は、誤解とすれ違い、そして真実が明らかになる回でした。雲嬌は慕容蔵が親友たちを「始末」したと思い込み激怒しますが、実際には彼らを保護し、教育の機会を与えていたことが判明します。この展開は、慕容蔵の不器用ながらも優しい一面を表しており、二人の関係に深みを与えています。
また、雲嬌が慕容蔵に自分の過去を打ち明け、「木頭兄さん」の存在を語るシーンは、今後の物語の鍵となる重要な場面です。慕容蔵が「木頭兄さん」であるかどうかを尋ねる雲嬌の姿は、彼女の純粋さと慕容蔵への信頼を感じさせます。慕容蔵がまだ正体を明かせない状況もどかしく、今後の展開から目が離せません。
つづく