宋巍が呉玉琳の部屋を訪ねると、彼女の姿はなく、どこへ行ったのかと推測します。関秋楼で呉玉琳が帰ろうとしたところ、尤勇が部下を連れて現れたため、彼女は驚いて舒捨予の部屋へ戻ります。舒捨予は呉玉琳と話したいと思っており、彼女を礼儀正しい人物だと感じ、好感を抱いていました。
舒捨予は自分の令牌を呉玉琳に渡し、今後花球会は開催しないと言い、彼女こそが運命の人だと告げます。しかし、呉玉琳は舒捨予が自分を良き相手だと誤解していることを知り、慌てて令牌を返し、逃げ出します。そして、舒捨予に花球会を続けて運命の人を待つよう忠告します。
部屋を出た呉玉琳は、侍女が尤勇の部屋に何かを届けに行くのを目撃します。そこで、彼女は給仕に扮して部屋に入り、麺を伸ばすふりをしてわざと尤勇に汁をかけ、その隙に鍵を盗みます。驚いて逃げ出す呉玉琳を尤勇は追いかけますが、舒捨予が彼女を自分の部屋に引き入れ、彼女を自分のスカートの下に隠します。尤勇は呉玉琳の足を踏んでしまいますが、舒捨予は平然としており、中の呉玉琳も歯を食いしばって耐えます。
なぜ痛がらないのかと尤勇に問われた舒捨予は、恐怖のせいだと嘘をつき、尤勇はそれ以上追及せずに去ります。この一件で呉玉琳は舒捨予に感謝し、再び渡された令牌を受け取ります。
緑萝と共に呉玉琳は急いで部屋に戻り著替えを済ませ、緑萝に宋奕を呼んでくるよう頼みます。二人が前後して慌ただしく出かけると、雨を心配して様子を見に来た宋巍が、ちょうど呉玉琳が出ていくところに遭遇します。
第11話の感想
「奥さまは悪女~城主が愛した花嫁の秘密~」第11話は、ハラハラドキドキの展開が満載でした。呉玉琳が舒捨予の部屋に隠れるシーンは、尤勇にバレないか手に汗握りました。舒捨予が呉玉琳をかばう姿は、彼の優しさと彼女への想いが感じられ、キュンとしました。
また、呉玉琳が鍵を盗むために、わざと尤勇に汁をかけるシーンは、彼女の機転と大胆さに驚かされました。目的のためには手段を選ばない、彼女の悪女っぷりが発揮されていました。
令牌をめぐるやり取りも印象的でした。舒捨予は呉玉琳を運命の人だと信じていますが、彼女は誤解だと分かっていながらも、彼の優しさに触れ、心が揺れ動いているように見えました。
つづく