呉玉琳は井戸のそばで宋奕を待っていましたが、なかなか現れません。自分が人に見つかることを恐れ、靴を脱いで井戸に飛び降りようとしたところ、それを見た宋巍に自殺と勘違いされ、強く抱きしめられます。簪が落ちて壊れてしまい、呉玉琳は宋巍に、用もないのにうろつくな、今後は関わらないでくれと怒ります。
しかし、宋巍は正直な気持ちを打ち明けます。以前は呉玉琳のことをわがままで残酷だと思い、避けていたが、今は彼女の一挙手一投足が気になり、雨が降れば濡れていないかと心配になるほどだと。
呉玉琳は再び宋巍に近づかないよう警告し、簪を壊されたことを責めます。宋巍は去ろうとする呉玉琳を引き寄せ、抱きしめます。呉玉琳も思わず幸せを感じてしまいます。しかし、そこに侍女の緑萝が戻ってきて、呉玉琳は慌てて緑萝と立ち去ります。呉玉琳は、宋奕を連れてこなかった緑萝を責めますが、緑萝は宋奕が軍営に行ったことを伝えます。
緑萝は、宋巍が呉玉琳に気があると思い、彼女にも宋巍と仲良くしてほしいと願っています。呉玉琳は宋巍に抱きしめられた時の甘い気持ちを思い出しつつも、早く帰りたい気持ちから、緑萝に自分の気持ちを乱さないで、宋巍は好きではないと言い放ちます。ちょうどその時、宋巍が侍女にたくさんの簪を持ってこさせますが、呉玉琳の言葉を聞いてしまい、不機嫌そうに去ってしまいます。呉玉琳は侍女が簪を持ってきたことだけを見て、宋巍がいなくなったことに少しがっかりしますが、宋巍が仕事で忙しいと聞き、急いで井戸へ向かいます。しかし、そこで見た光景に彼女は唖然とします。
第12話の感想
「奥さまは悪女~城主が愛した花嫁の秘密~」第12話は、呉玉琳と宋巍の関係が大きく動いた回でした。宋巍のストレートな愛情表現に、呉玉琳も戸惑いながらも惹かれていく様子が丁寧に描かれていました。特に、宋巍が呉玉琳を抱きしめるシーンは、二人の心の距離が縮まったことを象徴しており、ロマンチックでした。
しかし、呉玉琳はまだ自分の気持ちを素直に認められず、宋巍の前で強がってしまうところがもどかしいです。緑萝との会話や、宋巍が簪を届けに来たシーンでのすれ違いは、今後の展開に波乱を予感させます。
つづく