呉玉琳の誕生日の宴で、彼女は宋巍と宋奕の兄弟が言い争いを始めるのを製止し、今日は自分が主役だから誰も邪魔しないでほしい、楽しい気分でたくさん飲みたいと宣言します。宋巍と宋奕は彼女の言うことを聞くことにします。
罰ゲームで、舒捨予は誰かと見つめ合うことになります。呉玉琳は酔った勢いで、宋巍と舒捨予に見つめ合うように言います。二人の美男美女ぶりを見て、かつて宋巍に抱かれたことを思い出した呉玉琳は、急に不機嫌になり、気を失ってしまいます。宋巍は慌てて彼女を抱きかかえ、部屋に運びます。
目を覚ました呉玉琳は、宋巍が介抱してくれていると勘違いして彼を突き放しますが、そこにいたのは侍女の緑萝でした。緑萝は、呉玉琳が運び込まれた時、宋巍を舒捨予に譲ると口走っていたため、宋巍は傷ついて帰ってしまったと告げます。呉玉琳は、宋巍に嫉妬していると疑われることを恐れつつ、自分の気持ちが分からず混乱します。そこへ、宋奕が訪ねてきます。
宋奕は、呉玉琳が宋巍を愛しているのではないかと疑い、自分も呉玉琳と宋巍の関係を知っていると告げます。呉玉琳は、宋奕が自分を尾行していたことに気づき、激怒して彼を追い出します。しかし、冷静になった彼女は、宋奕と事を構えるべきではない、まだ計画の全貌が分からないと考え直します。
一方、宋巍は庭を一人で散歩していると、親戚を訪ねてきた舒捨予に出会います。宋巍は、こんな夜更けに琴を弾いている舒捨予に何かあると感じます。舒捨予は立ち去ろうとする宋巍を呼び止め、もう一度琴を弾くことを提案します。宋巍はそれを受け入れ、舒捨予の才能を認め、身分に縛られず好きな人を見つけて幸せになるべきだと語りかけます。舒捨予は感動します。その時、呉玉琳は夜著をまとい、再び枯れ井戸へ向かおうとして、宋巍と舒捨予が話しているのを目撃します。
第16話の感想
呉玉琳の誕生日の宴での出来事を中心に、登場人物たちの複雑な感情が交錯する第16話でした。呉玉琳は、宋巍と宋奕の間で揺れ動く気持ちを隠そうとしますが、酔った勢いで本音が出てしまいます。特に、宋巍と舒捨予が見つめ合う場面で気を失うシーンは、彼女の嫉妬心や宋巍への想いが表れていて印象的でした。
一方、宋奕は呉玉琳への疑念を強め、彼女を脅すような言動を見せます。彼の真意や今後の行動が気になります。また、宋巍は舒捨予の才能を認め、彼に幸せを願う言葉をかけますが、呉玉琳との関係はぎくしゃくしたままです。
最後に、呉玉琳が夜著を著て枯れ井戸へ向かおうとする場面で終わりますが、彼女が何を探っているのか、物語の謎が深まる展開に目が離せません。全体的に、登場人物たちの心理描写が巧みで、それぞれの思惑が絡み合い、緊張感のある回でした。
つづく