呉玉琳は複雑な心境だった。宋巍が新しい相手を見つけ、もう自分を気にかけていないことに嫉妬を感じつつも、この場所を離れたいという決意を強くしていた。彼女は縄を使って脱出を試みる途中、髑髏を踏んでしまう。驚きながらも、その髑髏を丁寧に包みに入れ、後で弔うことにした。
最初の扉を開けると、暗い通路が現れる。恐怖を感じながらも、自由への道だと信じて進む呉玉琳。しかし、宋奕が言っていた二つ目の扉は見つからない。蝋燭を頼りに進むと、二つの分かれ道に出くわす。直感で選んだ道は、罠だらけだった。危うく命を落としかけるが、持っていた小さな髑髏で罠を抑え、危機を脱する。
一方、宋巍は舒捨予に貴重な琴を贈り、彼女からの信頼を得ていた。
呉玉琳は、先ほどの恐怖から、もう一つの道へ進むべきか悩む。しかし、そちらの道は行き止まりだった。落胆する呉玉琳だったが、隠し扉を発見する。その隙間から覗くと、宋巍の部屋で舒捨予と親しげに過ごす姿が見えてしまう。嫉妬心がまた湧き上がる。
呉玉琳は、宋巍への想いを断ち切れないことを自覚する。暗闇と困難の中で、外からの脅威だけでなく、心の葛藤とも向き合わなければならない。それでも、この状況から抜け出すことが最優先だと、気持ちを奮い立たせ、出口を探し続ける。過去の感情に縛られず、未来へ進むことを決意するのだった。
第17話 感想
「奥様は悪女~城主が愛した花嫁の秘密~」第17話は、ハラハラドキドキの展開と、呉玉琳の心の葛藤が印象的な回でした。
脱出を試みる呉玉琳が、次々と困難に直面するシーンは手に汗握ります。髑髏との出会いや罠だらけの道など、スリル満点。特に、小骷髅頭を使って罠を回避する場面は、彼女の機転が光っていました。
一方、宋巍と舒捨予の親密な様子を目の当たりにし、嫉妬に苛まれる呉玉琳の姿は切ないです。宋巍への想いを断ち切れず、苦悩する彼女の心情が丁寧に描かれており、共感を覚えます。
それでも、困難な状況から抜け出すために、前向きに進もうとする呉玉琳の姿は応援したくなります。隠し扉を見つけ、新たな展開を予感させるラストシーンは、次回への期待を高めました。
つづく