宋奕は呉玉琳に、ある計画を持ちかけます。それは、呉玉琳が地下道を通って宋巍の部屋へ行き、宋巍を人質に取って城を支配するというものでした。しかし、呉玉琳はその地下道には一つしか開かない扉があること、そしてもう一つの扉がどこにあるか分からないことを指摘します。さらに、宋奕が兵を起こせば、多くの人々が犠牲になることを懸念していました。
宋奕は突然計画を変更し、呉玉琳に鷹笛を渡すよう要求します。しかし、呉玉琳は理由をつけて拒否し、すでに安全な場所に鷹笛を預けたと嘘をつきます。
その頃、後庭では侍女たちが、呉玉琳が連れてきた身分の低い舒捨予のことを噂していました。彼女が呉玉琳の夫を奪うのではないかと、陰口を叩いていたのです。
その話を偶然聞いてしまった宋巍は、侍女たちを叱責し、舒捨予には今後このようなことがあれば自分か呉玉琳に直接言うようにと伝えます。二人が話しているところを宋奕が見てしまいます。宋奕は以前、呉玉琳が舒捨予を訪ねたことを思い出し、鷹笛が舒捨予の元にあるのではないかと疑います。
その後、宋奕は舒捨予に琴の楽譜を贈り、一緒に酒を飲むことを提案します。舒捨予は快く受け入れますが、すぐに酔って倒れてしまいます。宋奕は部下に、舒捨予の部屋と彼女の身体をくまなく捜索するよう命じました。
一方、呉玉琳は部屋で宋巍を待っていましたが、なかなか現れないため焦りを感じていました。そこへ舒捨予がやってきて、宋奕が訪ねてきたこと、そして宋巍のために作ったお菓子を届けに来たが、宋巍が忙しいため会えなかったことを伝えます。呉玉琳は落胆を隠せませんでした。
第19話の感想
「奥さまは悪女~城主が愛した花嫁の秘密~」第19話は、陰謀と誤解が渦巻く、ハラハラドキドキの展開でした。宋奕の策略は巧妙で、呉玉琳は彼の真意を見抜けるのか、手に汗握ります。特に、地下道の謎や鷹笛の行方など、物語の鍵となる要素が散りばめられており、今後の展開から目が離せません。
また、舒捨予を巡る侍女たちの陰口や、宋巍の優しさ、そして宋奕の嫉妬心など、登場人物たちの感情が複雑に絡み合い、物語に深みを与えています。特に、呉玉琳と舒捨予の間に芽生えつつある友情のような関係性は、今後の展開にどう影響するのか気になります。
つづく