呉玉琳は、先ほどのショックで内分泌失調になったと弁解するが、宋巍は「内分泌失調」が何のことかわからない。侍医に尋ねて月経のことだと知った宋巍は、薬を用意させる。実は、今日は本来の呉玉琳が計画した暗殺の日だったが、現代から転生してきた呉玉琳はそのことを宋巍に知られることを恐れていた。
宋巍は自ら呉玉琳の看病をし、薬を飲ませようとする。しかし、呉玉琳は毒殺されるのではないかと恐れ、宋巍に早く立ち去るように促す。宋巍が全てを知っていて自分を苦しめているのだと考えた呉玉琳は、ひざまずいて許しを請い、王美人に薬を飲ませたこと、寵愛を争うべきではなかったと謝罪する。
そこへ、王美人が現れ、呉玉琳が薬を飲ませてくれたおかげで、積年の食積が治ったと感謝する。呉玉琳は、自分が小説の筋書きを変えてしまい、王美人が嫉妬で流産するという展開がなくなったことに気づく。立ち上がった際、呉玉琳は鍵を落としてしまうが、宋巍は気づかれないようにそれを拾い上げる。宋巍は呉玉琳に優しく接し、今日の刺客から自分を救ってくれたことに感謝する。呉玉琳は、宋巍が全てを知っていてわざと優しくしているのだと確信し、恐怖を感じていると、刺客が捕らえられたという知らせが入り、宋巍は調査に向かう。
一方、呉玉琳は、宋巍の知力が戻ったことを感じ、作者である許兮兮の筆力が回復し、物語が面白くなってきたのではないかと推測する。しかし、どうすればこの夢から覚められるのか分からず途方に暮れる。
宋巍は牢に行き、捕らえられた刺客と対面する。しかし、刺客は真実を語ることなく服毒自殺してしまう。宋巍は、これが単なる暗殺事件ではないと確信し、部下に鍵の件を詳しく調べるように命じる。
呉玉琳は、痛みを感じることから、自分が夢の中にいるのではなく、本当にこの世界に来てしまったのだと悟る。いっそのこと自ら命を絶てば、元の世界に戻れるかもしれないと考え、様々な死に方を試そうとする。梯子から落ちて死のうとしたところ、本当に落ちそうになるが、間一髪のところで宋巍に抱きとめられる。呉玉琳は、宋巍の顔の良さに気づき、至近距離で抱きしめられ、心臓が高鳴るのを感じる。
呉玉琳は、自分が宋巍の知っている呉玉琳ではないと正直に告白する。宋巍は、呉玉琳が何かを隠していると考えているだけだった。呉玉琳は、今日の暗殺計画は自分が立てたものだが、なぜ暗殺しなければならなかったのかは分からないと打ち明ける。宋巍は思わず笑い出し、呉玉琳の言葉を信じず、彼女を抱き上げて部屋に連れ帰ろうとする。呉玉琳は宋巍から逃れようと、必死にもがいて逃げ出した。
第2話の感想
「奥様は悪女~城主が愛した花嫁の秘密~」第2話は、呉玉琳の転生によって物語が大きく動き出す転換点となりました。
まず、呉玉琳が自身の置かれた状況を理解し、元の世界に戻るために様々な方法を試す姿がコミカルに描かれています。しかし、死を恐れる彼女の人間らしさが、読者の共感を呼びます。
一方、宋巍は呉玉琳の変化に戸惑いながらも、彼女を気遣い、守ろうとする姿勢を見せます。彼の優しさが、呉玉琳の心を揺さぶり、今後の二人の関係に期待を抱かせます。
また、王美人との関係が良好に変化したことや、刺客の登場など、物語の展開を加速させる要素も盛り込まれています。特に、宋巍が呉玉琳の鍵を拾うシーンは、今後の伏線となる可能性があり、目が離せません。
つづく