突然、外で火事が発生したという声が聞こえ、呉玉琳たちは慌てて部屋から飛び出します。火元は宋巍の部屋でした。部屋には鍵がかかっていると聞き、呉玉琳は使用人に濡らした布を体に巻き付け、体当たりでも扉を破るように命じます。宋奕が宋巍を殺そうとしているのではないかと心配したからです。
呉玉琳は、枯井戸の地下通路を通って宋巍を救出しようとします。王美人にはその場に残り指示を出すよう頼みますが、王美人は不安で躊躇します。しかし、呉玉琳に励まされ、最終的に決心します。
呉玉琳は緑萝と共に水桶を持って地下通路へ向かい、扉を壊して宋巍の部屋に突入します。宋巍は既に意識を失って倒れていました。呉玉琳は濡らした服を宋巍の体に巻き付け、緑萝と二人で力を合わせ、必死に宋巍を外へ運び出します。呉玉琳は、どんなことがあっても宋巍を死なせはしないと誓います。苦労の末、呉玉琳は宋巍を救出し、意識を取り戻させます。しかし、もし宋巍が地下通路で助けられたことを知ったら、後で説明がつかないと考え、呉玉琳は再び宋巍を気絶させます。
呉玉琳は宋巍を部屋に運び、自ら看病します。宋巍の体の傷を見て、呉玉琳は胸を痛めます。宋巍は一晩中眠り、ようやく目を覚ますと、呉玉琳はずっと付き添って看病してくれたのかと尋ねます。呉玉琳は緑萝が看病したと嘘をつきます。しかし宋巍は、意識が朦朧とする中で呉玉琳が助けに来てくれたのを見たと話します。呉玉琳は他に何か見なかったかと動揺しますが、宋巍は何も見ていないと答えます。
宋奕は知らせを受けて駆けつけ、宋巍が呉玉琳の部屋で手当てを受けていること、そして呉玉琳が宋巍を救ったことを知ります。宋奕は怒り、呉玉琳への復讐を誓い、その後、宋巍のもとへ行き跪いて謝罪します。
第20話の感想
第20話は、ハラハラドキドキの展開でした!宋巍の部屋が火事になり、鍵がかかって閉じ込められていると知った呉玉琳の行動力がすごかったです。地下通路を通って助けに行くという、普通では考えられない方法で宋巍を救出しました。
意識を取り戻した宋巍が、朦朧とする中で呉玉琳を見たと言うシーンは、二人の絆を感じました。しかし、呉玉琳は地下通路の件を隠すために、再び宋巍を気絶させるという思い切った行動に出ます。この辺りの呉玉琳の機転と、宋巍への想いが入り混じった行動が、見ていて面白いです。
つづく