宋巍は呉玉琳の裏切りに激怒し、彼女の夫人としての地位を剝奪し、天牢に閉じ込めます。しかし、宋奕に対しては杖打ちの刑に留めました。その後、宋巍は尤勇に余将軍への伝言を託します。
舒捨予が城主である宋巍を訪ねてきます。宋巍は最初、呉玉琳の許しを請いに来たのだと考えましたが、舒捨予は呉玉琳を嫌悪しており、呉玉琳と宋奕が不適切な関係にあると信じています。舒捨予は宋巍がそのような女性のために悩む価値はないと言い、彼のそばにいたいと申し出ますが、宋巍は舒捨予に楽師になるよう勧めます。舒捨予は不満を抱きつつも、この提案を受け入れざるを得ませんでした。
一方、暗く湿った天牢で、呉玉琳は疲労困憊し憔悴していました。宋巍が姿を現すと、彼女は冤罪を叫びますが、宋巍は立ち去ります。この様子を密かに見ていた緑萝は、牢番に銀子を渡して呉玉琳に面会します。驚いたことに、呉玉琳は木の箱を抱えて笑っており、目の前には果物がたくさん置かれていました。
緑萝が困惑して尋ねると、呉玉琳は、宋巍が大火事から救出された後、鷹の笛が呉玉琳のものであることを知っていたと説明します。呉玉琳は宋巍に真実を告げることができませんでした。もし宋巍が真実を知れば、宋奕が宋巍を殺害するかもしれないと恐れていたからです。そう考えると、呉玉琳は泣き崩れ、宋巍は彼女を優しく抱きしめて慰めます。
呉玉琳は宋奕に陥れられることを恐れ、宋奕が自分に罪を著せようとしたら、必ず牢に閉じ込めるよう宋巍に忠告します。さもなければ、宋奕が仮乱を起こすことを心配していました。宋巍は呉玉琳が苦しむことを心配しますが、呉玉琳は宋巍が自分を苦しめたりしないと信じています。
第22話の感想
「奥さまは悪女~城主が愛した花嫁の秘密~」第22話は、登場人物たちの感情が激しくぶつかり合う、非常に見ごたえのある回でした。呉玉琳の裏切りに対する宋巍の怒りと悲しみ、そして彼女を牢に閉じ込めながらも心の奥底では心配している様子が、複雑な心境をよく表していました。
また、舒捨予の登場により、物語は新たな展開を見せました。彼女の呉玉琳に対する嫌悪感と、宋巍への想いが、今後の物語にどのような影響を与えるのか、非常に気になります。楽師になるという宋巍の提案を不満げに受け入れる姿からは、彼女のプライドと野心も垣間見えました。
つづく