緊迫した雰囲気の中、城門の外には余将軍が兵を率いて現れます。その頃、宋巍は無事に宋奕の後ろに姿を現し、爆弾は爆発していませんでした。牢屋から解放された呉玉琳も現れ、事態は予想外の展開を見せます。
宋奕は、幼い頃から宋巍に両親の愛情を奪われ、今度は呉玉琳までも奪われようとしていることに不満を抱いていました。呉玉琳は、城壁の下に爆弾を仕掛けた宋奕を厳しく非難します。城壁が崩れれば、多くの罪のない民が犠牲になるからです。しかし、宋奕は全く意に介しません。宋巍は弟の行動に激怒しますが、兄弟の情から宋奕を殺すことはせず、官職を剝奪し、辺境の地へ追放、二度と都へ戻ることを禁じます。
緑萝は爆弾が爆発しなかった理由を尋ねます。呉玉琳は、宋奕が硫黄などの不審な物を購入していたことに気づき、何か裏があると疑っていました。そこで、研究が得意な辰美人に協力を仰ぎ、特殊な材質が硫黄の効果を打ち消すことを突き止めたのでした。呉玉琳は得意げに説明します。
しかし、勝利に浸っていた呉玉琳は突然めまいを感じます。次に目を開けると、そこは現代のベッドの上で、まるで今まで起きたことが全て夢だったかのようです。寝室を出ると、許兮兮が機で眠っていて、彼女の原稿は修正されていました。呉玉琳は許兮兮を起こし、原稿料を要求します。
この結末は、物語全体に予想外の句点を打ちます。観客は、これが現実の出来事だったのか、それとも呉玉琳の夢だったのかと考えさせられるでしょう。この終わり方は、観客に深い印象を残すだけでなく、登場人物たちの運命に無限の可能性を示唆しています。脚本家は、古代と現代の要素を巧みに組み合わせ、ミステリアスで考えさせられる物語の結末を作り上げました。物語はここで終わりますが、人々に残された想像の余地は無限に広がっています。
最終回 第24話の感想
「奥さまは悪女~城主が愛した花嫁の秘密~」最終話は、予想外の展開の連続で最後までハラハラドキドキさせられました。宋奕の暴走、宋巍の決断、そして呉玉琳の活躍と、見どころ満載でした。特に、爆弾が爆発しなかった理由が明かされるシーンは、呉玉琳の賢さが際立っていて爽快でした。
しかし、最後の最後で全てが夢だったかのような展開には驚きを隠せません。現実に戻った呉玉琳が許兮兮に原稿料を要求するシーンは、どこか滑稽で、視聴者に様々な解釈を委ねる終わり方だったと思います。個人的には、呉玉琳が経験したことは全て現実で、彼女が現代に戻ってからもその経験を活かして生きていく…という解釈をしたいです。このドラマは、ミステリー、ロマンス、コメディなど、様々な要素が詰まっていて、最後まで飽きさせない魅力的な作品でした。