呉玉琳は、重要な鍵を見つけるため、各院の美人たちを食事に招待し、ザリガニ料理を振る舞います。しかし、美人たちはザリガニの食べ方に戸惑い、なかなか箸が進みません。そこで、呉玉琳は侍女の緑萝に命じて、無理やり食べさせます。
一方、国境を守る余将軍は、2ヶ月間も軍糧が届いていないことを宋巍に報告し、宋奕に軍糧の輸送を任せるよう提案します。しかし、宋巍はこれを拒否し、余将軍に一晩休んでから前線に戻るよう命じ、軍糧輸送については慎重に検討すると伝えます。
食事会に戻ると、美人たちは呉玉琳の勧めもあり、ザリガニを楽しみ、お酒も進んでいました。王美人や辰美人も打ち解けて飲み過ぎてしまいます。呉玉琳は鍵について尋ねようとしますが、相手は以前贈った笛のことだと勘違いします。
その頃、王夫人は王美人が食事会に参加したことを知り、呉玉琳の罠ではないかと心配して駆けつけます。
一方、宋巍の部下である尤勇は、宋巍が以前拾った鍵を調べていましたが、特に異常は見つかりません。宋巍はその鍵を持ち、呉玉琳の最近の行動と鍵の関係について考えを巡らせます。疑問を抱いた宋巍は、呉玉琳に直接話を聞くため、食事会の場へ向かいます。
宋巍の登場で食事会には緊張が走ります。しかし、呉玉琳と美人たちが親しげにしている様子を見て、宋巍は少し戸惑います。そこに王夫人が到著し、王美人の無事を確認して安堵しますが、依然として呉玉琳を警戒しています。
夜が更け、食事会は終わりに近づきます。呉玉琳は鍵に関する情報を得られませんでしたが、他の美人たちとの距離を縮めることに成功します。宋巍は、事態が想像以上に複雑であることに気づき、呉玉琳を取り巻く謎を解くために、さらなる手がかりが必要だと感じます。また、余将軍からの軍糧問題は喫緊の課題であり、前線の兵士たちのために早急な解決策を講じなければならないと考えます。
第7話の感想
「奥様は悪女~城主が愛した花嫁の秘密~」第7話は、緊迫感とユーモアが入り混じった展開で、非常に面白かったです。呉玉琳が鍵を探すために美人たちを食事に招待するシーンは、彼女の策略家としての一面がよく表れていました。ザリガニ料理という、時代劇には珍しいアイテムが登場し、美人たちの戸惑う様子がコミカルに描かれていたのも印象的です。
一方、軍糧問題というシリアスな展開もあり、物語に深みを与えています。宋巍が呉玉琳の行動に疑念を抱きつつも、彼女の真意を見抜けない様子は、今後の二人の関係がどうなっていくのか、さらに興味を掻き立てられます。
王夫人の登場シーンは、ハラハラドキドキさせられました。彼女の心配性な性格と、呉玉琳への警戒心が、物語にサスペンス要素を加えています。
つづく