王美人の母親が訪ねてきた際、酔っ払った呉玉琳が王美人たちと歌い踊っているのを目撃し、呉玉琳を責めます。王夫人は、これは呉玉琳が仕組んだ罠で、夜禁後も皆と歌い踊り、夜中に王美人に無理やり食べさせ、彼女の美しい姿を崩そうとしているのだと非難します。そこへ宋巍が現れますが、呉玉琳は気づきません。王美人は話題を変え、以前呉玉琳が勇敢に主人を救ったことを褒め称え、呉玉琳に酒を勧めます。しかし、呉玉琳は小説の内容を知っているため、杯に毒が盛られているのではないかと疑い、慌てて断り、自ら三杯飲み幹します。
それでもなお、王夫人は再び酒を勧めてきます。呉玉琳が飲まなければ、年長者への無礼にあたると言いますが、呉玉琳は飲むべきかどうか迷います。宋巍は何も言わずに杯を取り上げ、一気に飲み幹します。呉玉琳は宋巍が毒を飲んだと思い込み、慌ててハイムリック法で毒を吐き出させようとします。しかし、元々酔っていた呉玉琳は、力を入れすぎて吐いてしまい、宋巍の服を汚してしまいます。宋巍は呉玉琳を自分の寝室に連れて帰ります。
宋巍は王夫人が杯に薬を盛ったのを見ていましたが、呉玉琳がどうやってそれを知ったのか気になります。呉玉琳は適当に推測しただけだと説明し、宋巍は王夫人の行動を問題視し、二人を謹慎させます。酔って可愛らしい呉玉琳を見て、宋巍は思わず彼女の髪を撫でます。呉玉琳は宋巍が完璧な男性だと気づき、思わずキスをしてしまいます。
宋巍は呉玉琳の可愛らしい様子を見て、自分が拾った鍵のことを思い出し、呉玉琳と宋奕の関係を推測します。
呉玉琳は少し意識が戻ると、トイレに行くと言って部屋を出ます。緑萝は外で待っていて、酔った呉玉琳が口を滑らせないか心配していました。呉玉琳は宋巍を愛してしまい、もう戻れないのではないかと泣き出します。緑萝は呉玉琳が宋巍兄弟の間で板挟みになっているのだと思い、争いに巻き込まれるより宋巍と仲直りした方がいいと勧めます。呉玉琳は少し冷静になり、緑萝と話が噛み合っていないことに気づきます。緑萝は、心配している鍵は宋巍が持っているかもしれないと呉玉琳に伝えます。
第8話の感想
第8話は、呉玉琳と宋巍の関係が大きく動いた回でした。王夫人の策略により、呉玉琳は再び毒の危機にさらされますが、宋巍の機転によって救われます。この一件で、宋巍の呉玉琳に対する気持ちがより明確になったように感じました。
また、酔った呉玉琳の可愛らしさ、そして宋巍への想いを吐露するシーンは、見ていて切なくなりました。彼女が元の世界に戻りたいと願いながらも、宋巍に惹かれていく心の葛藤がよく表現されていました。緑萝とのやり取りからも、呉玉琳の複雑な心境が伝わってきます。
つづく