姜小果は助手席でうとうとしていたところを、斉頌にわざと起こされる。斉頌は、姜小果が前の会社の社長に恋心を抱いていたことをからかう。それは姜小果にとって触れられたくない秘密だったが、斉頌は彼女のことをよく理解しており、彼女が先生に片思いしていた過去を次々と指摘する。姜小果は斉頌が嫉妬しているのだと気づくが、斉頌は慌てて否定し、WeChatで元カノの顔を見るように言う。
斉頌は、分業することで互いの長所を最大限に引き出せると考えており、残業がプロ意識の判断基準ではないと考えている。姜小果はその考えに納得し、斉頌に謝罪する。二人は李記酒業を訪れ、斉頌は梅子の体重測定データを記録し、蜜林のロスが発生しているのは醸造所ではなく、輸送過程だと分析する。
その時、姜小果は以前投資した輸送会社が冷蔵輸送を得意としていることを思い出し、蜜林の輸送問題を解決できることに気づく。斉頌と姜小果は意気投合し、場所を変えてプランを練り直すことにする。
丁一煊が朱周晨に熱心なのは周知の事実で、周囲からの疑念も高まっていた。院長までもが丁一煊は朱周晨が好きだと確信している。院長は朱周晨を釣りに誘い、彼の本心を聞き出そうとするが、朱周晨ははっきり答えない。病院に戻ると、丁一煊が熱烈に歓迎してくれ、朱周晨は違和感を覚える。
丁一煊は朱周晨を通して先輩の好みを知り、小説の登場人物に加えようとしていたのだが、朱周晨の誤解と困惑を招いてしまう。皆の考えを知った丁一煊は慌てて退散し、ミカンや豚が好きでも朱周晨は好きにならないと言い放ち、朱周晨をひどく困惑させる。
梁爽 は以前の出来事が原因で仕事が見つからず、毎日ぼんやりと過ごしたり、ベランダで風に吹かれたりしていた。久しぶりの気楽さを感じる一方で、孤独も感じていた。一方、段家宝は母親とビデオ通話を終え、丁一煊が食事の準備をしているのを見て、元気がないことに気づく。理由を聞いた段家宝は丁一煊に同情し、朱周晨とは距離を置くべきだとアドバイスする。
梁爽 もシェアハウスに来て一緒に食事をする。段家宝が趙優秀について尋ねると、梁爽 は彼と別れたことを告げる。お互いにまだ愛はあるが、長い苦しみよりは短い苦しみの方が良いと、丁一煊は残念がる。夕食後、段家宝は梁爽 に殷賞が撮影したショートビデオを見せる。殷賞を褒めちぎる段家宝の何気ない言葉に、梁爽 はどこで転んでも、そこから立ち上がればいいと気づかされる。
段家宝は梁爽 が嵐洲に戻ることに仮対し、殷賞は根は悪い人ではないが、蒋蘭州は腹黒く、絶対に敵に回すべきではないと言う。しかし、梁爽 は全く気にせず、自分には解決策があると答える。その頃、斉頌は節約のためにカラオケボックスに泊まり込んでいた。姜小果は呆れながらも、一晩中情熱的に歌い、ソファでぐっすり眠る。
二人の努力の末、姜小果と斉頌は李記果樹園との提携を成功させ、初めての果実酒を手に入れる。姜小果は果実酒を「同僚」と名付けたが、斉頌は気に入らず、「戦友酒」と改名する。これは、二人が初めてのプロジェクトを成し遂げた記念であり、その過程は困難だったが、少なくとも深い友情を築いたことを意味している。
第14話の感想
『二十不惑2』第14話は、仕事と恋愛、そして友情が複雑に絡み合う展開が魅力的でした。姜小果と斉頌のコンビは、仕事の面ではお互いを高め合い、素晴らしい成果を上げています。しかし、恋愛に関しては、姜小果の過去の恋心や斉頌の元カノの話など、微妙な空気感が漂っていて、今後の展開が気になります。
丁一煊と朱周晨の関係も、誤解から生じるコミカルなやり取りが面白かったです。特に、丁一煊が朱周晨への気持ちを全力で否定するシーンは笑えました。一方で、梁爽 は失恋の痛手から立ち直ろうと模索しており、彼女の今後の動向にも注目です。
仕事、恋愛、友情、それぞれの要素がバランス良く描かれており、登場人物たちの成長や変化を見守るのが楽しいエピソードでした。特に、最後に完成した「戦友酒」は、姜小果と斉頌の絆を象徴しているようで、感動的でした。
つづく