蜜林との提携は確実と思われていたが、宏拓が構想と融資額で藍禾を上回り、最終的に会社の利益を考慮して宏拓との提携が決まる。姜小果と斉頌は上司のクリスに報告するが、クリスは彼らを責めず、斉頌の以前の仕事への取り組み方が不十分だったと指摘し、上層部には自分が話をつけると伝える。
この知らせに姜小果と斉頌は衝撃を受け、自分たちのミスでプロジェクトを失ったと考える。その後、二人は新しいプロジェクトに集中し、特に斉頌は以前の態度を改め、積極的に残業を重ね、ついに新たな進展として白酒市場に目を向ける。そんな中、クリスが花晴集のCラウンド融資を獲得したと発表し、姜小果たちは羨望と同時に、少しの失望を感じる。
一方、段振宇が海外から帰国し、隔離期間を終えた後、姉の段家宝の手配で最高級の五つ星ホテルに宿泊する。一緒に帰国したのは段振宇の彼女の洛懐。実家が破産した事実を隠すため、段家宝は裕福なふりをするが、内心は苦しい。段振宇はさらに高級ステーキをリクエストし、段家宝は白湯を飲みながら弟と洛懐の仲睦まじい様子を見守る。
昼食後、段振宇はショッピングを提案し、段家宝は金欠ながらも高級ブランド店に同行する。店内で段振宇と洛懐が服を選ぶ中、段家宝はこっそり無料のデザートを味わう。店員に試著を勧められるが、高価な服を買う余裕がないため、購入を断る。
梁爽 は蒋蘭州に告げ口したことで高斉の怒りを買い、嫌がらせとして「螺蛳粉」のテイスティングを命じられる。嫌がらせだと知りつつも、梁爽 は命令に従い、真面目に各ブランドの螺蛳粉を試食する。蒋蘭州と蒋帥は仕事のチェックを装って高斉の弱みを探すが、何も見つけられない。梁爽 が全てのテイスティングを終えると、高斉は既に提携先を決めており、梁爽 は怒って高斉に詰め寄る。高斉は梁爽 にライブ配信の仕事に参加させるが、顔出しなしで脱毛ワックスのテストを行うという条件だった。
姜小果と斉頌は白酒市場の知識が乏しく、改めて競合分析を行う必要があった。王姉が関連資料を持っているかもしれないと考え、共有してもらえれば時間を節約できると期待する。しかし、王姉は二人が真実を知らずにいることに心を痛め、クリスが花晴集の投資を得た裏事情を暴露する。上司が個人的に蜜林のプロジェクトと花晴集の投資を交換したと知り、斉頌は激怒し、姜小果と共に上司に問い詰める。しかし、上司は大局を優先すべきで、蜜林は花晴集には及ばないと主張する。
斉頌は怒ってその場を去り、クリスは姜小果に人脈やチャンスを提供することで、彼女を通じて斉頌を説得しようとする。姜小果も不満を感じながらも、仕事での成功には努力だけでなく忍耐も必要だと悟る。その夜、彼女は斉頌と二人きりで話し、自分の夢を語り、目標達成のためには強くなる必要があると励ます。しかし、斉頌は姜小果の考えに賛同できず、藍禾が自分の理想とする職場環境なのか疑問を持ち始める。
『二十不惑2』第18話 感想
第18話は、仕事とプライベートの両面で、登場人物たちの葛藤と成長が濃密に描かれた回でした。
仕事面では、蜜林との提携が白紙になり、クリスが裏で花晴集の投資を得ていたことが発覚。理想と現実のギャップに直面した斉頌の怒りと、それでも前向きに進もうとする姜小果の対比が印象的でした。特に、姜小果が斉頌に語った「強くなりたい」という言葉は、彼女自身の成長と、厳しい社会で生き抜く覚悟を示していました。一方、梁爽 は上司からの嫌がらせに屈せず、プロ意識を持って仕事に取り組む姿が描かれ、彼女の成長と変化を感じさせました。
プライベート面では、段振宇の帰国と、実家の破産を隠す段家宝の苦悩が描かれました。高級ホテルやレストランでの振る舞いは、見栄を張る彼女の心情を痛々しく表現していました。
つづく