蒋蘭州と徐赢はエレベーターホールで鉢合わせ、口論になる。蒋蘭州は徐赢が梁爽 に近づくことに疑念を抱いており、徐赢は蒋蘭州が嫉妬しているのだと感じていた。その後、徐赢は梁爽 を一人で呼び出し、自分の会社に誘い、彼女への賞賛の言葉を伝える。同時に、蒋蘭州との起業時の経験も語った。
一方、今日は姜小果の誕生日。斉頌は彼女のために特別な夜を用意していた。彼は正装で姜小果を迎えに行き、スポーツカーをレンタルし、高級レストランを予約。カップルを装って誕生日を祝うが、姜小果はその気取った雰囲気に馴染めない。しかし、斉頌の気持ちを考え、感謝の言葉を伝える。音楽が流れ始めると、周りの人々が踊り出し、姜小果もその雰囲気に呑まれ、踊り始めて気分が高揚する。その夜、斉頌は姜小果を家まで送り、特別なプレゼントを用意していると告げる。一方、梁爽 たちもマンションのオーナーに連絡し、姜小果の誕生日を祝う準備をしていた。
姜小果は家を買うお金がないにもかかわらず、部屋のインテリアや将来の生活を想像する。実は30分前、彼女は玄関で斉頌からのプレゼントを見つけていた。プレゼントの袋には「15歳の君を思い出して」と書かれたカードが入っていた。その言葉で、姜小果は学生時代、壇上で作文を朗読していた自分を思い出す。その作文には、10年後の自分がどんな仕事をし、どんな生活を送っているかが書かれていた。当時、教室の外で教科書を見ながら立たされていた斉頌は、姜小果の作文を全て聞いており、作文の中の人物になっていた。そして、姜小果もまた、かつて自分が嫌っていたタイプの人間になっていた。この特別な日に、姜小果は他人と比較したり、焦ったり、失敗したりすることなく、より良い未来を願う。丁一煊と段家宝も願い事をする。願い事は非科学的だと分かっていても、皆、希望を託していた。
翌朝、姜小果は李工場長から電話を受け、彼が酒造工場のデューデリジェンスを行うことを決めたと知る。アレックスは姜小果を業界の新星と称賛し、彼女に大きな期待を寄せ、この件を成功させることを願っている。
殷賞が杭州に行ってから、段家宝は明らかに調子が出ず、何をするにも情熱を失っていた。野良犬が回復し、新しい飼い主を見つけたことを殷賞に伝えるが、返事は来ない。杭州の芸能事務所のマネージャーは、殷賞が残るなら十分なリソースを提供すると言うが、殷賞は幸せを感じていなかった。そして、自分が段家宝に依存していることに気づく。
過去を思い出し、殷賞は酔った勢いで段家宝に電話をかけ、面接に落ちたので深センに戻ると嘘をつく。段家宝はそれを信じ、喜びと興奮を隠せない。電話を切った後、殷賞はやっと安堵の笑みを浮かべる。
カーニバルイベントが終わり、梁爽 と徐赢は予想通り1位を獲得する。徐赢は再び梁爽 を自分の会社に誘い、多くのプロジェクトを計画し、彼の視点から梁爽 を見ようとする。しかし、梁爽 は彼の提案をきっぱりと断る。自分と徐赢は価ているようで、実際には大きく違うことを知っていたからだ。さらに、梁爽 は徐赢が自分を嵐洲から引き抜く必要はないと考えており、今はリリアの方が復讐を実行するのにふさわしいと考えている。梁爽 と徐赢のライブ配信が大きな仮響を呼び、彼女は再び世間の注目を集める。高斉もWeiboで梁爽 の潔白を証明し、退院したばかりの小張もネット上で彼女を擁護する。梁爽 はこれが偶然ではないと感じ、蒋帥に事情を聞きに行く。案の定、この全ては蒋蘭州が裏で糸を引いていた。梁爽 は蒋蘭州が自分のために多くのことをしてくれていたこと、そしてオフィスにあるハリネズミの置物も、以前彼女に贈るつもりだった誕生日プレゼントであることを知る。
第26話 感想
『二十不惑2』第26話は、人間関係と個人の成長が交錯する回でした。姜小果の誕生日は、彼女自身の過去と未来、そして周囲の人々との関係性を浮き彫りにします。斉頌の豪華な演出は、彼の気持ちの表れであると同時に、姜小果にとっては少し居心地の悪いものでもありました。しかし、彼女が過去の自分と向き合い、未来への願いを新たにする姿は感動的です。
一方、梁爽 と徐赢の関係は、ビジネスと個人的な感情が複雑に絡み合っています。徐赢の誘いを断る梁爽 の決断は、彼女の強さと独立心を示していると言えるでしょう。また、蒋蘭州が陰ながら梁爽 を支えていたことが明らかになり、彼の不器用ながらも深い愛情が感じられました。
段家宝と殷賞の関係も進展を見せ、遠距離恋愛の難しさと、互いへの依存、そして成長が描かれています。
つづく