ある日、姜小果が夜食を差し入れに、斉頌のオフィスを訪れます。斉頌と同僚たちが残業していることに驚く姜小果。以前の斉頌は残業嫌いでしたが、プロジェクトへの情熱から、彼は変わったようです。彼らが開発中の「吐槽壁」のデータは順調に伸びており、姜小果は最初の内部テスターになることを申し出て、斉頌は喜びます。
その時、突然停電が起こります。斉頌は停電の原因を説明しようと姜小果に近づきますが、電気がついた瞬間、二人はキスをしているように見えてしまいます。同僚たちは囃し立てますが、斉頌は新しいアイデアを思いついたとごまかし、同僚たちもそれを承知で追求しません。
一方、朱周晨が北京に行って以来、丁一煊は日常の出来事をボイスメッセージで送り、朱周晨からの返信を楽しみに待つ、甘いやり取りを続けています。梁爽 は蒋蘭州のサインをもらうため、蒋帥について7階へ。前回のコラボがうまくいったため、蒋蘭州はさらなる協力を望んでいます。しかし、最近辛いものを食べ過ぎた蒋蘭州は喉を痛めて声が出せず、ジェスチャーで意思を伝えます。梁爽 は彼の意図を誤解しますが、蒋帥は正確に理解します。そこに莉莉雅が現れ、梁爽 との間に緊張が走ります。蒋蘭州はすぐに二人を製止し、莉莉雅に退室するようタイプして伝えます。彼がタイプして梁爽 を励まそうとした時、梁爽 は彼の気持ちを察し、蒋蘭州は内心喜びます。
殷賞が段家宝の両親のために深圳で良い家を見つけたと聞き、梁爽 、丁一煊、姜小果はすぐに駆けつけます。道中、丁一煊は指輪を見つけ、朱周晨との記念に購入し、二人の関係を「命中朱丁」と名付けます。到著すると、家はすでに綺麗に掃除されていました。殷賞は皆を招き入れ、リビングのシャンデリアを取り付け始めます。三人は殷賞の恋愛経験について質問し、殷賞は段家宝の希望で軽々しく恋愛をしてこなかったため、恋愛経験がないと告白します。三人は顔を見合わせ、なぜこの家を選んだのか尋ねます。殷賞は、段家宝の現在の経済状況に合っていて、自分にも近く、互いに世話をしやすいからだと説明します。殷賞の誠実さに、皆は好印象を抱きます。
その頃、丁一煊は歯の炎症で顔が腫れ、梁爽 は氷嚢で冷やしてあげます。二人が話していると、段家宝が帰宅し、親友たちに抱きしめられます。梁爽 は段家宝の家族の状況を尋ね、段家宝は父親が落ち込み、母親も元気がないため、数日泊まり込んで両親に寄り添うつもりだと話します。荷造りを手伝う中で、丁一煊と梁爽 はペアのスマホケースを見つけます。これは段家宝が殷賞へのプレゼントとして用意したものでした。段家宝は自分と殷賞が正式に付き合っているのか確信が持てず、殷賞の気持ちを直接尋ねてはいません。
アレックスは吐槽壁のデータに満足し、追加投資を承諾しますが、条件として他社への統合、つまり悦聘による買収を提示します。姜小果は、これは職場の人々が不満を吐き出す場所を作るという吐槽壁の本来の目的と異なると感じます。姜小果の感情的な考えに対し、アレックスは現実的な視点を重視し、小規模な会社が独立して発展することはほぼ不可能であり、大企業と協力することでのみ、より遠くへ行けると主張します。最終的に、姜小果はこのニュースを斉頌に伝えます。最初は皆喜びますが、買収後の詳細を知ると、妥協してやりたくないことをするよりも、努力し続けることを選びたいと言います。
第31話の感想
『二十不惑2』第31話は、それぞれのキャラクターの成長や変化、そして新たな関係性の始まりが描かれた回でした。
仕事に情熱を燃やすようになった斉頌や、買収という現実に直面する姜小果の姿は、社会人としての葛藤や成長を感じさせます。特に、吐槽壁の買収をめぐる議論は、理想と現実の狭間で揺れ動く若者たちの姿をリアルに映し出しており、共感を覚えました。
また、蒋蘭州と梁爽 の関係性も、誤解やすれ違いがありながらも、徐々に深まっていく様子が微笑ましいです。言葉が通じなくても、互いを理解しようとする姿勢が、今後の展開を期待させます。
つづく