空港へ向かう途中、段家宝は逃亡計画を練り直している際、カバンの中に薬や著替えが用意されていることに気づく。母親がすでに自分の計画に気づいていたことを悟り、涙が止まらなくなる。結局、両親を心配するあまり、段家宝は殷賞に一人で杭州へ行き、夢を葉えてもらうことにする。
段家宝が帰宅すると、両親は驚きを隠せない。特に父親は娘が戻ってこないと思っていたため、ずっと落ち込んでいたが、娘が玄関から入ってきた途端、笑顔を見せ、好物の肥腸麺を作ると言い出す。母親も手伝いに駆け寄り、両親が台所で忙しそうにしている姿を見て、段家宝は自分の選択が正しかったと確信する。そして、殷賞が乗った飛行機の出発の知らせを受け取り、彼が杭州で幸せに暮らせるよう心から願う。
姜小果の母の検査結果はあまり良くなく、彼女は心配で食事も喉を通らない。斉頌と周尋は彼女に付き添い、最終結果を待つ。幸い、病院からの知らせで炎症だとわかり、姜小果は安堵のあまり斉頌に抱きついて泣き出す。周尋はそれを見て、静かにその場を去る。
姜小果は母の検査結果を姉妹たちに伝え、皆を安心させる。丁一煊は喜び、段家宝もメッセージで彼女を慰める。段家宝の父は考えた末、成都に戻ることを決め、以前税関で差し押さえられていたトイレが無事に戻ってきたことを伝える。段家宝は両親のために心から喜び、トイレをショート動画でPRすることを提案する。これにより、オフラインでもオンラインでも販売できるようになる。
段家宝が出張に行くはずだった日、梁爽 たちが帰宅すると、玄関に見慣れない女性の靴がある。部屋に入ると、そこにいたのは段家宝だった。彼女は緊張した面持ちで、両手を後ろに隠し、何かを隠している様子。しかし、丁一煊がそれを奪い取って開けてみると、それは彼女たちへの別れの手紙だった。
4人はリビングに集まり、段家宝は逃亡計画の全てを打ち明ける。今、皆が良い知らせを受けている。丁一煊は小説が映画化されることを発表。梁爽 はこれを機に、会社を辞めて自分のブランドを立ち上げたいという夢を語り、皆は彼女の考えを強く支持する。蒋蘭州が梁爽 に告白したことを聞き、皆のゴシップ好きの心が騒ぎ出す。
翌朝早く、梁爽 は豆乳を買って蒋蘭州のオフィスへ行き、退職を申し出る。蒋蘭州は、梁爽 のために嵐洲厳選を用意していたのに、なぜ嵐洲を離れたいのかとショックを受ける。蒋蘭州は、梁爽 が乔克に気があるのではないかと疑い、怒りと嫉妬を覚える。
以前の梁爽 なら、厳選のチャンスに飛びついたかもしれないが、今の彼女は全く興味がない。彼女は自分の独立したブランド、ゼロから1、1から100へと成長させ、自分が決定権を持ち、自分の存在意義を感じられるブランドを作りたいのだ。二人は言い争いになり、結局、物別れに終わる。
この一件で、梁爽 は蒋蘭州の態度に傷つく。一方、姜小果は周尋の助けに感謝し、仕事で恩返しをしようと決意する。周尋は自分の眼鏡を姜小果に残して去り、斉頌は、周尋が姜小果が以前好きだった上司であることに気づき、複雑な心境になる。
蒋蘭州はハリネズミが突然いなくなったことに気づき、オフィス中を探し回る。梁爽 も手伝いに来る。その頃、姜小果の母は恋人ができたことを告げ、姜小果は心から祝福する。丁一煊は来週、祖父の誕生日を祝うために実家へ帰ると話し、朱周晨は一緒に行きたいと申し出る。
第38話の感想
『二十不惑2』第38話は、登場人物たちの人生の岐路が描かれた、感動的で示唆に富むエピソードでした。段家宝の決断は、家族の絆の強さを再認識させ、涙を誘います。姜小果の母の病気、梁爽 のキャリアにおける大きな決断、そしてそれぞれの恋愛模様の進展など、多岐にわたるストーリー展開は、視聴者を飽きさせません。
特に、梁爽 が独立を目指す姿は、夢を追うことの難しさと、それでも諦めないことの大切さを教えてくれます。キャラクターたちの葛藤や成長が丁寧に描かれており、共感と感動を呼び起こします。最終回に向けて、彼女たちがどのような選択をし、どんな未来を築いていくのか、期待が大きく膨らみます。
つづく