林逸は、楊桂蘭の病状が緊急を要することを知り、彼女の最初の担当医である周筱風に助けを求める。林逸は周筱風に直接、楊桂蘭の右冠動脈インターベンション手術を依頼する。しかし、白及が心臓内科の医師に対し、自分の許可なしに心臓外科の複合手術に協力することを固く禁じていたため、周筱風は命令に背くことができず、林逸の要求を断り、他の医師を探すよう勧める。
林逸は、周筱風がまだ自分に怒っているのだと思い、何度も謝罪する。周筱風は、本当に怒らせてしまったのは白及だと説明し、林逸に白及とのコミュニケーション方法に注意するよう促す。林逸は周筱風のアドバイスを心に留め、白及を説得しようと試みる。しかし、白及は様々な理由をつけてはぐらかし、最終的には林逸に周筱風のところへ行くように言う。
白及は林逸が自分を訪ねてきたことを知り、激怒し、電話で周筱風を呼び出して問責する。白及は、以前の手術で周筱風が林逸に個人的に情報を伝えたことに触れ、周筱風を心臓外科に異動させると脅す。周筱風は繰り返し説明するが、白及は彼を信じず、楊桂蘭の手術への参加を認めず、彼の「優秀青年医師」の選考申請書も保留にする。
一方、楊桂蘭は家庭の事情で精神的に落ち込み、病状が悪化する。彼女の甥である楊伝斌は彼女の財産を奪おうとするが、楊桂蘭は拒否する。楊桂蘭は絶望し、気力を失う。周筱風は状況を理解し、彼女のために適切な後見人を探そうとする。方筱然は周筱風の様子の変化に気づき、アシスタントに尋ねて事情を知る。
林逸は再び周筱風に助けを求め、考えを変えてくれるよう懇願する。周筱風は熟慮の末、最終的に金曜日に林逸と一緒に楊桂蘭の手術を行うことを決意する。白及の目を避けるため、周筱風は彼が不在の時間帯に手術を予定する。方筱然はこのことを知り、周筱風の助手探しを自ら申し出、白及にこの件を知られないように警告する。
手術前夜、楊桂蘭は眠れず、一人窓辺に立って物思いにふける。周筱風は仕事帰りにその姿を見かけ、彼女を慰める。翌日、楊桂蘭の手術は無事に成功する。術後、楊桂蘭は周筱風に深い感謝の意を表すと共に、亡くなった息子への思いと後悔の念を語る。彼女は周筱風に後悔を残さないでほしいと願い、万が一手術が失敗した場合に備え、自分の後事を適切に処理できるよう、許 弁護士の連絡先を薔薇に渡す。
『問心』第18話感想
第18話は、病院内の人間関係と、医師としての倫理観が複雑に絡み合う、非常に見応えのあるエピソードでした。白及の権力欲と嫉妬心が、周筱風や林逸だけでなく、患者である楊桂蘭の運命までをも左右しようとする展開には、強い憤りを感じます。
特に印象的だったのは、周筱風が最終的に自分の信念を貫き、林逸と共に手術を行うことを決意するシーンです。白及からの圧力や、自身のキャリアへの影響を恐れながらも、患者を救うことを最優先する彼の姿は、真の医師のあるべき姿を示しているように思えました。
また、楊桂蘭の孤独と絶望、そして周筱風への感謝の気持ちが丁寧に描かれており、胸が締め付けられる思いでした。彼女が許 弁護士の連絡先を薔薇に渡すシーンは、手術の成功を願いつつも、最悪の事態を覚悟している彼女の心情が痛いほど伝わってきました。
つづく