林逸は周筱風に詰め寄るが、周筱風は多くを語ろうとせず、医師としての責任は果たした、病院が公正な判断を下すと信じていると言う。林逸は怒ってその場を去り、王璽の息子に謝罪し、もう少し待って王璽の検査を全て終わらせていれば、こんなことにはならなかったと後悔する。
崔静と陸治平は、方筱然に王璽の家族の感情を鎮め、客観的かつ公正な対応をするよう相談する。方筱然は周筱風に王璽の家族とよく話し合うよう勧めるが、周筱風は聞き入れず、自分たちが兄妹であることを明かさないよう警告する。方筱然の母親である方竹清は、著名な心臓内科医で、引退前は東江第一人民病院の心臓内科主任を務めていた。彼女は全国各地から診察の依頼を受けており、父親と離婚後、周筱風のもとを去ったため、周筱風はこのことをずっと気にしていた。
方筱然は、ICUの医師である汪旭と趙喩亮から、救急搬送された夜は患者が多く、周筱風は一晩中寝ずに働いており、王璽は胸の痛みが消えたため、自分で帰ったことを知る。王璽の家族は朝早く病院に来て調停を受け、周筱風は深々と頭を下げて謝罪する。張斟は、王璽が身分証明書を持っておらず、間違った電話番号を残していたため、連絡が取れなかったと証言する。
白及が当日の監視カメラの映像を調べたところ、事件当日の経緯が明らかになった。林逸が王璽を、手術を終えたばかりの周筱風に任せ、周筱風はすぐに王璽の様々な検査を行った。その時、心停止の患者が出たため、周筱風はすぐに治療に向かい、その際、王璽に戻ってくるまで待つように伝えたが、王璽は「大丈夫、自己責任だ」と言って、勝手に帰ってしまった。周筱風は同僚の代わりに当直をしており、4つの手術を続けて行い、王璽をすぐに探しに戻ることができなかった。
家族は監視カメラの映像を見て、これ以上追及しないことを決める。病院は周筱風に譴責処分を下すことを決定。周筱風は白及がすぐに監視カメラの映像を調べて事実を明らかにしてくれたことに感謝し、これが方筱然の提案だったことを知る。周筱風は方筱然に感謝するが、彼女が東江病院に転職してきたことを責める。方筱然は幼い頃から周筱風を模範としており、自ら東江第一人民病院から東江病院の心臓センターへの異動を希望したのだった。
周筱風はある女性患者を診察する。患者は狭心症を疑っていたが、周筱風は更年期が原因だと繰り返し強調する。患者の夫は周筱風の診察記録をこっそり録音するが、周筱風は動じない。方竹清は次の診察で三亜に行く予定だが、久しぶりに数日間の休みが取れ、東江に戻るとすぐに方筱然を迎えに病院に来る。方筱然はとても喜ぶ。二人が病院を出ると周筱風に会い、周筱風は無理に方竹清に挨拶をして、急いで立ち去る。
方竹清は、方筱然が周筱風のために東江病院に転職したのではないかと推測する。方筱然は心臓センターに行きたがっていた。方竹清は周筱風が方筱然を避けていることを知り、複雑な気持ちになる。周筱風は再び方竹清に会い、様々な思いが込み上げ、過去のことを思い出す。彼が大学に合格した後、方竹清が生活費を届けに来たが、周筱風は断固として拒否したのだった。
林逸は初めて外来診療を担当する。患者に入院して手術を受けるよう勧めるが、患者は様々な理由をつけて拒否し、薬だけもらって帰ろうとする。林逸は焦って患者に大声で怒鳴ってしまい、結果的に苦情を受ける。主任の江峻岭は患者をなだめて入院させ、自ら手術をすることを約束する。江峻岭は林逸に口頭で注意し、今後は態度に気をつけるよう忠告する。林逸は、重症患者の治療が遅れないよう、外来患者のトリアージを行うことを提案し、江峻岭はそれに同意する。
第2話の感想
「問心」第2話は、医療現場の緊迫感と人間ドラマが交錯する、見ごたえのある回でした。周筱風の冷静な判断と、それとは対照的な林逸の感情的な行動が、それぞれのキャラクターを際立たせています。特に、監視カメラの映像によって真実が明らかになるシーンは、緊迫感があり、見ている側もハラハラさせられました。
また、周筱風と方筱然の複雑な兄妹関係も、物語に深みを与えています。過去の出来事から生じたわだかまりがありながらも、互いを思いやる気持ちが見え隠れする様子は、今後の展開に期待を持たせます。
患者の誤解や家族の感情、そして医師たちの葛藤がリアルに描かれており、医療ドラマとしての面白さだけでなく、人間関係の機微に触れることができる、考えさせられるエピソードでした。今後の展開から目が離せません。
つづく