花児おじいさんの意識が徐々に戻り、方筱然、林逸たちは喜びを隠せない。陳玥が手作りのお茶菓子を持って現れ、周筱風は皆の前で陳玥との交際を宣言する。同僚たちは祝福し、林逸は二人きりの時間を作ってあげようと、皆を連れ出す。陳玥は翌日地方での裁判のため、周筱風と別れを惜しむ。
今日は方筱然の父、方竹清の60歳の誕生日。家は飾り付けられ、方筱然は腕によりをかけて料理を作る。周筱風も時間通りに到著し、3人は温かい夕食の時間を過ごす。方筱然はグループチャットを作り、記念写真を投稿する。食後、方竹清は周筱風の子供の頃の写真が入ったアルバムを取り出す。周筱風は方竹清にブレスレットをプレゼントし、方竹清は大変喜ぶが、白及とは距離を置くよう周筱風に忠告する。その時、白及から方竹清に電話があり、誕生日を祝うとともに、優秀な人材の選考で便宜を図ってほしいと頼む。しかし、方竹清は白及からの贈り物を送り返すことに決め、白及は激怒する。
熙徳病院のディレクターである暁桐は周筱風を業界の集まりに誘うが、周筱風は丁重に断る。優秀な若手医師の申請書を処理する際、周筱風は白及に評価コメントを依頼するが、様々な理由で断られ、挙句の果てに申請書を床に投げ捨てられる。周筱風は何か異常なことが起きていると気づく。
呼吸器科に庄家順という患者が転送されてくる。彼は胸の圧迫感と息切れを訴える。詳細な検査の結果、周筱風は心不全と診断するが、庄家順は気管支肺炎だと信じ込み、薬だけもらって帰ろうとする。周筱風はさらに心電図と血液検査が必要だと説明するが、庄家順は協力せず、金を騙し取ろうとしていると考える。妻から駐車違仮の切符を切られないように早く帰るよう電話で急かされ、庄家順はさらに興奮し、周筱風に怒鳴り散らす。最終的に、口論の末、庄家順は周筱風を殴り、眼鏡を吹き飛ばしてしまう。医療スタッフが駆けつけて騒ぎを止め、警察に通報する。
警察官が到著し、周筱風に事情聴取を求める。周筱風は、順番待ちの患者を診察してから警察署に行くと言い、責任感を示す。警察署で、双方はそれぞれの状況を説明するが、庄家順は早く帰りたいだけ、周筱風は診断のために検査がいかに重要かを強調する。最終的に、医療紛争処理委員会が介入し、スタッフは周筱風に事を大きくしないよう勧め、診療科の評価に影響が出ないよう庄家順に謝罪するよう指示する。不満を抱きながらも、周筱風は妥協し、庄家順は300元の罰金で済む。周筱風が殴られたことを知り、方筱然と林逸は激怒し、周筱風のために正義を求めるが、周筱風は事態を大きくしたくないと考え、二人をなだめる。
「問心」第23話感想
第23話は、人間関係と医療現場の葛藤が深く描かれた回でした。周筱風と陳玥の交際発表、方竹清の誕生日祝いなど、心温まるシーンがある一方で、白及との確執や、患者・庄家順との衝突など、緊迫した場面も多く、見応えがありました。特に、医療現場での暴力や、それに伴う病院側の対応は、現実社会の問題を仮映しているように感じられ、考えさせられました。周筱風が理不尽な状況に耐えながらも、医師としての責任を全うしようとする姿には胸を打たれます。周囲の人間関係や自身の感情に揺れ動きながらも成長していく周筱風、そして彼を支える方筱然や林逸たちの今後の展開がますます気になります。
つづく