曹諾亜は、新しい生命は全て尊重されるべきであり、その長さではなく質を重視すべきだと考えている。林逸は曹諾亜の言葉を聞き、瞿 医師が諦めずに彩雲を連れて方々で治療を求めていたことを思い出し、深く心を動かされる。
周筱風は陳玥と一緒にスーパーで買い物をしている際、于凌雲のお腹の子の病気について話す。周筱風は方竹清が以前、彩雲と価た症例について話していたことを思い出し、すぐに方筱然に電話し、方竹清に相談するよう頼む。方竹清は心臓内科と心臓外科の合同手術を提案し、二人の執刀医は高度な連携が必要で、手術の成功には不可欠だと伝える。
方筱然は周筱風と林逸を呼び出し、方竹清の手術プランを提示する。林逸と周筱風はまだ仲違いをしていたが、お互いに謝罪し、最終的に和解する。方筱然は彼らの様子に戸惑い、陳玥に助けを求める。
陳玥はイギリスの法学院からの合格通知を受け取り、大喜びするが、周筱風と2年間離れ離れになることを考えると、複雑な心境になる。周筱風と林逸は彩雲の手術について共同で研究し、詳細な計画を立てる。周筱風は方竹清に感謝のメッセージを送り、林逸と一緒に食事をし、酒を酌み交わす。
食後、周筱風と林逸はタクシーで帰宅する途中、周筱風の家の前で方竹清を見かけ、林逸は気を利かせてその場を離れる。周筱風は方竹清を家に招き入れ、方竹清は薛主任に連絡を取り、薛主任は于凌雲の手術を引き受けることに同意する。方竹清は周筱風が飼っているトカゲを見て、彼が子供の頃から爬虫類が好きだったことを思い出す。周筱風は彼女とトカゲの楽しさを共有し、二人は楽しい時間を過ごす。
崔静は于凌雲に胎内インターベンションを行うことに同意し、周筱風と林逸に共同で手術を行うよう指示する。彼女はまた、方竹清に立ち会いを依頼する。方筱然はこれを知り、林逸の助手を務めることを申し出る。林逸は当然これを喜び、顔には表情を出さない。方竹清は彩雲の手術計画の議論に参加し、瞿 医師は彩雲の状況を説明する。全員で知恵を出し合い、綿密な手術計画を立てる。
彩雲の手術当日、瞿 医師は彼女を手術室の入り口まで送り、周筱風は巡回看護師に瞿 医師を手術室に入れるように頼む。林逸は彩雲に外科手術を行い、方筱然が助手を務める。続いて周筱風がインターベンションを行い、林逸と周筱風はそれぞれの役割を果たし、見事な連携で手術を成功させる。白及と江峻岭は手術の全過程をモニタールームで見ており、二人の優れた技術を絶賛する。
崔静は彩雲の家庭が経済的に困難であることを知り、医療保険でカバーできない部分を減免することを決めるが、既に誰かが彩雲の入院費を前払いしていたことが判明する。手術後まもなく、彩雲は意識を取り戻し、于凌雲と趙喩亮は彼女のそばに寄り添い、彼女から希望を見出す。
彩雲は徐々に回復し、まもなく一般病棟に移れるようになる。方筱然と周筱風は瞿 医師の献身的な看病に感謝する。瞿 医師は自分のノートを取り出し、そこには彩雲の手術の全過程と、複雑な先天性心疾患を持つ多くの子供たちの治療過程が詳細に記録されていた。瞿 医師は、多くの子供たちが適切な治療を受けられていないことを残念に思う。
崔静は方竹清に感謝の食事会を開き、周筱風、林逸、方筱然も同席する。崔静は、林逸と周筱風をチーム「尖刀隊」として編成したのは方竹清の提案であったことを明かし、林逸は方竹清に深く感謝する。食後、周筱風と林逸は街を散歩し、星空を見上げ、生命の無限の可能性について語り合う。
第29話 感想
「問心」第29話は、医療ドラマとしての深みと、人間ドラマとしての温かさが巧みに絡み合ったエピソードだった。特に、周筱風と林逸の関係性の変化が印象的。最初は仮目しあっていた二人が、患者の命を救うという共通の目標に向かって協力し、最終的に和解する姿は感動的だ。
また、彩雲の手術を通じて、それぞれの医師たちの成長や、患者とその家族の絆が丁寧に描かれていた。瞿 医師の献身的な姿勢や、方竹清の冷静かつ的確な判断、そして周筱風と林逸の連携プレーなど、見どころ満載。医療現場の厳しさだけでなく、生命の尊さや希望を感じさせる、心温まるストーリーだった。
つづく