病院で、方筱然は危機に巻き込まれます。程啓の姉は、弟がHIVに感染している事実を隠しており、その結果、方筱然は知らないうちに感染のリスクにさらされます。周筱風はこの件に激怒し、程啓の姉の無責任さを責め、方筱然を危険な状況に陥れたと非難します。
崔静は方筱然を見舞い、彼女を気遣います。そこへ、方竹清が急いで病院に駆けつけ、娘を家に連れて帰ろうとしますが、方筱然は彼女を落ち著かせ、終業後まで病院に残ると言います。彼女は、血液がかかった目を洗い、予防薬を服用していました。仕方なく、方竹清は先に帰宅します。
林逸は手術後すぐに方筱然を見舞い、予防薬の副作用について説明します。同僚たちも次々と訪れ、彼女に休養を勧めます。不安を抱えながらも、方筱然は気丈に振る舞い、皆に別れを告げます。周筱風は方筱然を家まで送りますが、彼女は玄関先でそれ以上の助けを断り、一人で部屋へ上がります。何度もパスワードを間違え、方筱然は極度の恐怖を感じ、無力感から玄関に座り込んでしまいます。
終業後、周筱風は再び方筱然の家を訪れ、彼女が帰宅後ずっと部屋に閉じこもっていることを知ります。方竹清は娘を邪魔することを恐れ、周筱風に新しい治療法や薬がないか調べてほしいと頼み、時間がある時に方筱然の様子を見に来てほしいと懇願します。一方、程啓の容態が安定した後、林逸は彼を感染症専門病院へ転院させることを提案します。
同時期、姜一寧は脳震盪と頭蓋内血腫で意識不明の状態が続いていました。彼女の両親は非常に心配し、骆主任に全力で治療してほしいと懇願します。林逸と周筱風は共に方筱然の状況を心配しており、周筱風は特に落ち込んでいます。林逸は彼を慰め、共に方筱然のために祈ります。
妊娠中の于凌雲は、自主隔離中の趙喩亮を見舞い、たくさんの食料を届け、食事と休息をしっかり取るように伝えます。方筱然は予防薬の副作用で体調が非常に悪いですが、家族に心配をかけないよう、彼らの前では笑顔を保とうとします。
陳玥は方筱然を見舞いたいと思いますが、方筱然に断られます。そこで陳玥は周筱風に状況を尋ね、ついでに林逸と方筱然の恋愛関係について話します。陳玥は周筱風と残りの人生を共に過ごしたいという願望を表明しますが、彼の多忙な仕事のために二人の生活はなかなか合いません。周筱風は陳玥が好きだと正直に伝え、二人の関係のために努力すると約束し、陳玥は深く感動し、彼と共に未来へ立ち向かうことを決意します。
林逸は方筱然のことで眠れず、罪悪感に苛まれます。于凌雲に促され、彼は大量の栄養補助食品を持って方筱然を訪ねます。やつれた方筱然を見て、林逸は慰めようとしますが、方筱然は彼の気持ちを受け入れず、彼に怒りをぶつけます。最終的に、方筱然は休む必要があると言い、林逸を帰らせます。
その後、姜一寧はついに昏睡状態から目覚め、彼女の両親と恋人の石頭は非常に喜びます。しかし、その直後、姜一寧は突然気を失い、骆主任は緊急に周筱風と林逸を呼び、診察を依頼します。検査の結果、姜一寧は肺塞栓症を患っており、いつ命を落としてもおかしくない状態であることが判明します。周筱風は直ちにインターベンション手術を行うことを決断し、林逸に協力を求めるとともに、姜一寧の両親に手術のリスクを詳しく説明します。
第33話の感想
「問心」第33話は、息をのむ展開と、登場人物たちの複雑な感情が絡み合い、非常に見ごたえのある回でした。方筱然がHIV感染の危機にさらされるという衝撃的な出来事から始まり、彼女の恐怖と不安、周囲の人々の葛藤が丁寧に描かれています。特に、予防薬の副作用に苦しみながらも、家族の前では気丈に振る舞う方筱然の姿には胸を打たれました。
また、周筱風と林逸、それぞれの立場から方筱然を心配する様子も印象的です。周筱風の献身的なサポートと、林逸の罪悪感と後悔が対照的に描かれ、物語に深みを与えています。さらに、姜一寧の突然の病状悪化は、医療現場の緊迫感を一層高め、視聴者をハラハラさせます。
つづく