周筱風は妹の芳筱然に付き添い、病院へ薬を取りに行きます。筱然はネット上で母、方竹清への悪口を見つけ、怒りを覚えます。彼女は母が匿名で彩雲の治療費を援助していたことを知っており、母が不正をするはずがないと信じているからです。筱風は母が悪評を気にしていないことを知り、筱然をなだめます。
翌日、筱然はHIV検査を受けます。筱風は彼女を気遣いますが、筱然はむしろ筱風と陳玥の関係を心配します。遠距離恋愛の二人を考え、筱風は自然に任せると答えます。趙喩亮も検査に同席し、筱然と互いに励まし合います。林逸と筱風は心の中で彼らの無事を祈ります。
結果を待つ間、林逸は不安に駆られます。筱然からのメッセージを受け取り、彼女がいる屋上へ急ぎます。筱然は自分がHIVに感染したと嘘をつきますが、林逸は彼女を一生支えると告げます。筱然は林逸に迷惑をかけたくないと訴えますが、彼の決意は揺るぎません。その後、筱然は筱風にこのことを伝え、母にも伝言を頼みます。筱風と方竹清は安堵します。
幸い、趙喩亮の検査結果は陰性で、于凌雲も喜びます。筱然が本当の検査結果を明かすと、林逸は驚き、彼女を責めます。筱然は林逸の本心を聞き出すためだったと説明します。林逸は筱然を抱きしめ、SNSで交際を発表し、同僚たちから祝福されます。方竹清もこの知らせに喜びます。林逸は同僚たちを食事に招待し、喜びを分かち合います。
小睿は明日の再検査に希望を抱き、拡張型心筋症がいつか克服されると信じています。研修医から主治医に昇進した張斟は、心筋梗塞と診断した急患の老劉を担当しますが、筱風の助けで、実際は主動脈解離だと判明します。老劉は救命され、張斟は誤診を疑う老劉の息子に責められることを覚悟しますが、筱風の支えで事なきを得ます。数年前、老劉の伯父が心臓病で誤診され亡くなった過去があり、筱風と張斟は深く考えさせられます。
ビデオ通話で、彩雲は筱風に自分の茶園を見せます。趙喩亮と于凌雲は彩雲の回復を喜びます。彩雲は凌雲の生まれてくる子供に「小雲朵」と名付けます。瞿 医師と筱風は先天性心臓病の援助計画について話し合い、筱風は新たな著想を得ます。
方竹清は江濱分院の常務副院長に就任するため、筱風に別れを告げ、医学の道を追求するよう励まします。筱風は陳玥との関係の進展を語り、母子は心を通わせます。その後、筱風は貴州省への支援申請を提出し、同僚たちの惜別の言葉を受けながらも、遠隔地で貢献することを決意します。一か月後、筱風は貴州へ向かう列車の中で、同僚たちからのメッセージや小雲朵の写真を見て、笑顔を見せます。
その後、于凌雲は無事に娘を出産し、筱風、筱然、林逸が見舞いに訪れます。小雲朵の心臓が正常に発育していることを知り、皆は安堵します。林逸は小雲朵を優秀な外科医に育てたいと言い、筱風は内科医に向いていると主張し、二人は言い争いになりますが、筱然が仲裁します。列車が貴州に到著し、筱風は窓の外の美しい景色を眺めながら、未来への希望と憧れを抱きます。
最終回の感想
「問心」最終話は、登場人物それぞれの未来が描かれた、温かい余韻の残るエピソードでした。
筱然と林逸の恋愛成就は、HIV感染の嘘というハラハラする展開から一転、感動的な結末を迎えました。二人の絆の強さが感じられ、視聴者としても嬉しくなるシーンでした。
また、誤診の危機を乗り越えた張斟のエピソードは、医師としての責任と成長を描き、医療ドラマとしての深みを加えていました。
そして、周筱風が新たな地で医療に貢献する道を選んだことは、彼の医師としての信念と人間としての成長を象徴していました。小雲朵の無事な成長を知り、未来への希望を抱く彼の姿は、視聴者に感動と勇気を与えてくれました。