林逸は、心臓破裂の患者の手術を終えたばかりだったが、周筱風が心嚢出血に対して行った穿刺処置に感銘を受ける。周筱風は張雨熙を大動脈解離と診断。方筱然が心臓内科に助けを求めると、林逸はすぐに駆けつける。方筱然が心エコー装置を運び込み検査すると、張雨熙の血圧が急激に低下していることが判明。林逸は直ちに手術を行うことを決断する。
しかし、周筱風はCT検査で確定診断をしてから手術を行うべきだと主張。林逸は大動脈解離による大出血が起これば、患者はいつでも命を落とす危険性があると、時間がないことを訴える。彼は張雨熙の夫である田磊に状況を説明し、田磊はその場で手術の同意書にサインをする。周筱風は、確定診断なしの手術は大きな問題を引き起こすと林逸を説得しようとするが、林逸は聞く耳を持たない。
謝天明と喬晔は、林逸がCT検査なしで張雨熙の手術を行うことを知り、リスクを冒すことをためらう。林逸が全ての責任を負うと宣言したため、彼らはしぶしぶ麻酔を引き受ける。周筱風は白及にこの件を報告。白及は直ちに崔静に電話し、崔静は林逸に手術を中止するよう命じるが、すでに手遅れだった。崔静は林逸に念を押す。
江峻岭、周筱風、方筱然らは林逸の手術を見学に訪れ、皆、林逸の身を案じる。林逸は巧みな技術で張雨熙の止血を行い、血圧は徐々に正常に戻る。しかし、彼女の脳酸素は急速に低下。林逸は5分以内に吻合を完瞭させなければならない。そうでなければ、張雨熙の脳は長時間の酸素不足により回復不能な損傷を受ける可能性がある。通常の吻合術には10分かかるが、術前にCT検査を行っていれば、林逸は正確に分岐を見つけることができたはずだ。
張雨熙の脳酸素が急激に低下し、崔静が駆けつける。林逸は高度な医療技術で吻合術を速やかに完瞭させ、張雨熙の各指標は徐々に正常に戻り、その場にいた全員が安堵する。手術後、崔静と江峻岭は林逸を呼び出し責任を追及。林逸は手順に従わずに手術を行ったことを認め、すべての処罰を受けると話すが、CT検査の結果を待つ時間はなかったと主張。崔静は林逸に事の重大さを説明する。
方筱然は方竹清に林逸の手術について話す。方竹清は林逸の行動は危険すぎると言うが、方筱然は林逸の医療技術を褒め称える。方竹清は方筱然が林逸を好きだと勘違いするが、方筱然は林逸が大嫌いだと明言する。林逸の無謀な行動により、部署の医療スタッフ全員が一四半期の賞与を罰金として徴収されることになる。林逸は皆に迷惑をかけたくないと考え、方筱然は林逸をかばう。崔静は、手順に従い検査をしてから手術を行うべきだと主張する。
会議後、林逸は崔静に同僚たちの賞与の罰金を免除してほしいと頼みに行くが、崔静は聞き入れない。周筱風は冠動脈グループのリーダーに任命され、喜んで引き受ける。張雨熙の各指標は正常だが、彼女は昏睡状態が続く。林逸が張雨熙の検査をしていると、張雨熙は朦朧としながら目を覚まし、林逸の手を握りしめ感謝の言葉を述べる。彼女は昏睡状態の中で、林逸が自分を助けると言ったのを聞いていた。
林逸は罰金を科せられた同僚たちに少しずつお金を渡して補償しようとするが、全員が返却。周筱風は林逸に、今後は慎重に行動するよう忠告する。周筱風は自ら方筱然にメッセージを送り、張雨熙の状況を尋ねる。方筱然は張雨熙の各指標を彼に送る。周筱風は方筱然に感謝の意を表し、方筱然は心の中で喜ぶ。周筱風が自ら連絡してきたのはこれが初めてだった。林逸は張雨熙に何かあった夢を見て、ひどい汗をかく。兄は彼を優しく慰め、一緒に月下美人(曇花)の開花を見ようと誘う。
第4話の感想
「問心」第4話は、緊迫感あふれる医療シーンと、医師たちの葛藤が印象的な回でした。林逸の患者を救いたいという強い思いは理解できるものの、手順を無視した行動はハラハラさせられました。特に、脳酸素が低下していく中での手術シーンは、手に汗握る展開で、林逸の技術の高さと同時に、綱渡りのような危うさを感じました。
周筱風の冷静な判断や、崔静の責任者としての苦悩も描かれており、それぞれの立場からの正義や倫理観がぶつかり合う様子は、非常に見ごたえがありました。また、方筱然が林逸に対して複雑な感情を抱いている様子や、周筱風との関係が少しずつ進展している様子など、恋愛要素も絡んできて、今後の展開が気になります。
結果的に手術は成功したものの、林逸の行動がもたらした波紋や、科全体への影響など、単なる医療ドラマにとどまらない、深いテーマを投げかけていると感じました。
つづく