「臆病者」全話あらすじネタバレ

ストーリー

鄭執の長編小説「生呑」を原作とするドラマ「臆病者」は、時空を超えて酷似する二つの殺人事件を軸に、4人の少年たちの青春と、長年にわたって明らかになる罪と人間の葛藤を描いています。

少年時代の友情と苦難:

秦理（チン・リー）と王頔（ワン・ディー）は幼馴染で、馮雪嬌（フォン・シェジャオ）は同級生、黄姝（ホアン・シュー）は転校生です。秦理（チン・リー）は父親が殺人犯であるため校内暴力に遭い、黄姝（ホアン・シュー）も母親のことでいじめられます。王頔（ワン・ディー）は秦理（チン・リー）を助けようとしていじめっ子と衝突し報復を受けますが、学校は公平に対処しません。秦理（チン・リー）は病気で学校の特別クラスから追い出され、さらにわいせつなビデオテープを隠し持っていたという濡れ衣を着せられます。その後、秦理（チン・リー）は馮雪嬌（フォン・シェジャオ）と当番をしている際にボイラーの爆発で聴覚障害を負いますが、学校は賠償を逃れるために秦理（チン・リー）に責任を押し付け、王頔（ワン・ディー）は進学のために偽証し、4人の関係は壊れてしまいます。

黄姝（ホアン・シュー）の死と冤罪:

2001年1月、黄姝（ホアン・シュー）は廃墟となったビルの雪の中で遺体で発見されます。体には傷や性的暴行の痕があり、体内からは毒物が検出されます。捜査の結果、黄姝（ホアン・シュー）は叔父から実業家の殷鵬（イン・ポン）に紹介され、監禁されて虐待を受け、わいせつなビデオを撮影されていたことが判明します。その後、黄姝（ホアン・シュー）は運転手の老拐（ラオグァイ）にも暴行を受けます。黄姝（ホアン・シュー）は秦理（チン・リー）に補聴器を買ってあげた後、秦理（チン・リー）と一緒に服毒自殺をしようとしますが、腹痛に苦しむ黄姝（ホアン・シュー）を楽にするため、秦理（チン・リー）は彼女を殺害します。秦理（チン・リー）の兄、秦天（チン・ティエン）は黄姝（ホアン・シュー）の遺体を隠そうとしますが、飲酒検問に遭遇し遺体を遺棄、その後警察に誤って犯人とされ射殺されてしまいます。

10年後の復讐と真実:

秦理（チン・リー）は黄姝（ホアン・シュー）と兄の復讐のため、10年越しの復讐計画を実行します。彼は蛇使いとなり殷鵬（イン・ポン）に近づき、彼の動向を監視します。秦理（チン・リー）は盗撮カメラを設置し、殷鵬（イン・ポン）が女性を強姦し殺害する様子を偶然撮影します。その後、秦理（チン・リー）はその遺体を盗み、黄姝（ホアン・シュー）が殺害された状況を再現して警察の注意を引きます。老拐（ラオグァイ）は逮捕され、警察官殺害と殷鵬（イン・ポン）による黄姝（ホアン・シュー）への虐待の真実を告白します。秦理（チン・リー）は殷鵬（イン・ポン）を廃墟の檻に監禁し、警察の追跡を受けながら、殷鵬（イン・ポン）と共に飛び降りますが、秦理（チン・リー）は生き残り、法の裁きを待つことになります。しかし、彼は復讐を成し遂げ、黄姝（ホアン・シュー）のわいせつなビデオも破棄されます。最後に、馮雪嬌（フォン・シェジャオ）と王頔（ワン・ディー）は結婚して子供をもうけ、二人で病院にいる秦理（チン・リー）を見舞い、過去を振り返ります。