2001年2月、警察は鬼楼での殺人事件を捜査中。犯人は3日間の猶予がありながら死体を処理しなかったことから、衝動的な犯行である可能性が高いと見ていた。馮国金は被害者・黄姝の家族から調べることにし、彼女の叔父である汪海涛を呼び出す。汪海涛によると、黄姝は学費が足りず実家に戻ったが、2分も滞在せずに帰ったという。その日、汪海涛は家具店経営者の殷鵬と会っていた。殷鵬の運転手の紹介で、老拐という男が汪海涛に連絡を取り、殷鵬が秘書を必要としていると伝えた。汪海涛は良い機会だと思い、黄姝にこの仕事の面接を受けさせた。
馮国金はこの情報を元に、殷鵬と老拐に黄姝について話を聞く。二人は黄姝の死に非常に驚き、馮国金は彼らが本当に黄姝の死を知らなかった可能性があると判断する。
一方、学校では王頔の母親が、新聞で有名な呉 教授の講座が市内で開かれることを知り、王頔に受講させる。しかし、王頔は「名師」を信じておらず、これは詐欺だと考えていた。それを確かめるため、秦理に相談する。王頔が秦理の家に着くと、秦理は不在で兄がいた。王頔は伝言を残して帰る。
その後、王頔の母親は彼に講座へ行くよう強く言い、王頔は仕方なく参加する。退会しようとするが失敗し、秦理に電話して一緒に詐欺を暴こうと誘う。授業中、王頔と秦理は大胆な計画を立て、いわゆる達人の記憶力パフォーマンスを暴こうとする。達人が記憶力を披露しようとした時、王頔は制止を無視して壇上に上がり、数冊の本のバーコードを記憶するというテストを提案する。秦理は驚異的な記憶力で全てのバーコードをすぐに覚えたが、呉 教授はできなかった。会場の観客は呉 教授の真偽を疑い始め、呉 教授とそのチームは更なる暴露を恐れて逃げ出す。王頔と秦理は警察に連行され、保護者も呼び出される。事情を説明した後、王頔の母親は呉 教授に謝罪し、二度と王頔と秦理が問題を起こさないようにすると約束する。
その頃、馮国金は、以前学校付近で目撃されたバイクに乗った男が再び現れ、黄姝を狙っているようだと通報を受ける。馮国金はこれが事件の重要な手がかりになると考え、直ちに捜査員を向かわせる。
2003年12月10日と2005年の同じ日、同じ場所で似た事件が2件発生。男性が手足を縛られ、口と鼻を塞がれた状態で、高速で走ってくるトラックに轢かれた。一方、秦理は一人で部屋にいて、同じひだ飾りのあるケーキと蝋燭で誕生日を祝っていた。この光景は、これらの不可解な死亡事件と秦理との間に何らかの知られざる関係があるのではないかという疑念を抱かせる。物語が進むにつれ、さらなる秘密が明らかになるのを待っている。
第7話の感想
「臆病者」第7話は、緊迫感と謎がさらに深まる回でした。鬼楼での殺人事件捜査が進む中、黄姝の家族や関係者への聞き込みが行われ、新たな容疑者として殷鵬が浮上します。しかし、彼らの反応から真犯人かどうかはまだ判断できず、謎が残ります。
一方、王頔と秦理のコンビは、呉 教授の詐欺を暴くために大胆な行動に出ます。彼らの機転と秦理の驚異的な記憶力によって、見事に詐欺を見破るシーンは爽快でした。しかし、警察沙汰になってしまい、今後の二人の関係に影響が出ないか心配です。
そして、過去と現在で起こる類似の事件。手足を縛られた男性がトラックに轢かれるというショッキングなシーンと、秦理が一人で誕生日を祝う姿が対照的に描かれ、不気味な雰囲気を醸し出しています。秦理とこれらの事件との関連性は一体何なのか、ますます目が離せません。物語の核心に迫る重要な回だったと感じました。
つづく