1999年9月、黄姝は落ち込んだ様子で一人街をさまよっていました。そこに張旭がバイクで現れ、彼女の様子に気づき、声をかけて一緒にドライブに誘います。家庭の悩みを抱えていた黄姝は、張旭の誘いを受け入れ、二人は知り合います。
2001年2月、張旭はある事件で警察に連行され、取り調べを受けます。張旭は黄姝への想いや、彼女を追いかけていた日々を語ります。黄姝はより良い学生になるために育英中学に転校し、その間、張旭とは距離を置いていました。しかし、黄姝が再び芸校に戻ってきてからも、同じ学校にいながら彼女は冷たい態度を取り続け、張旭は納得がいきませんでした。張旭が理由を尋ねると、黄姝は「最も暗い時を過ごした後、光を見たから、もう暗闇には戻りたくない」と答えます。この言葉に張旭は困惑し、二人の距離はさらに広がります。その後、馮国金から黄姝が亡くなったことを知らされ、張旭は衝撃を受けます。そして、秦理の名前を挙げ、黄姝と秦理が親しい関係だったことを示唆します。
その前の2000年5月、王頔と秦理はいつものように屋上の秘密基地で誕生日を祝っていました。王頔は秦理に日記帳をプレゼントし、秦理はジョーダンのサインカードを贈ります。二人の友情は深く、祝いの席は楽しい雰囲気に包まれていました。
保護者会の際、馮雪嬌の母親が出席します。黄姝が成績の問題で退学となり、芸校に戻ったことを知った馮雪嬌は悲しみますが、秦理は落ち着いており、たとえ学校が違っても親友であることに変わりはないと考えます。友人たちは秦理と王頔のために誕生日パーティーを開き、馮雪嬌と黄姝はレストランの願い事の壁に願い事を書き、プレゼントを贈ります。しかし、黄姝は秦理にプレゼントを渡さず、2年分のプレゼントをまとめて来年一緒に渡すと言い、周囲は黄姝が秦理との関係を深めたいのではないかと推測します。
物語が進み、黄姝は育英中学を去らなければならなくなり、別れの際に馮雪嬌は涙をこらえきれません。黄姝は涙を堪え、友人たちに見送られることでさらに悲しくなることを避けたいと思います。一方、隣のクラスの体育委員である高磊が、以前黄姝に宛てて書いた手紙について王頔に尋ねます。王頔は黄姝が返事を書きたくないだけだと思っています。その時、秦理が通りかかり、二人の会話を目撃し、特に高磊が王頔に本物のジョーダンのサインカードをプレゼントしたことを知り、複雑な気持ちになります。
その後、重要な出来事が次々と起こります。馮雪嬌の祖父が突然亡くなり、両親の間で激しい口論が起こります。王頔は高磊の家で初めて大人の世界の刺激に触れます。王頔一家が引っ越し、秦天兄弟が引っ越しを手伝い、秘密基地は秦理が管理することになります。そして、2006年12月10日、ある男が縛られて氷の穴に投げ込まれ、死の間際に黄姝への祝福を口にします。この日は秦理の誕生日でもあり、彼はろうそくを吹き消しながら、黄姝への深い想いを表現します。
第8話の感想
第8話は、過去と現在が交錯し、登場人物たちの複雑な感情が絡み合う、非常に見ごたえのある回でした。特に、黄姝と張旭の関係性の変化、そして黄姝の死という衝撃的な事実が明らかになり、物語は大きく動きました。秦理と王頔の友情、そして黄姝をめぐる微妙な関係も描かれ、青春時代の切なさや葛藤が胸に迫ります。
また、2006年の謎めいたシーンは、一体過去に何があったのか、黄姝の死にどのように関わってくるのか、今後の展開への興味を強く掻き立てられます。全体的に、登場人物たちの心理描写が丁寧で、それぞれの抱える痛みや希望が繊細に表現されており、感情移入せずにはいられませんでした。
つづく