凌妙妙は普通の会社員で、毎週土曜日を楽しみにしている。お気に入りの作家、浮舟の新作小説「捉妖」を読むことができるからだ。しかし、ある土曜日、会社の上司から緊急会議の招集がかかり、週末にも関わらず出社することになる。会議中も「捉妖」の世界に浸っていた凌妙妙は、仕事のタスクが増え、さらに小説の結末にも不満を抱く。怒ってコメントを書き込もうとした瞬間、パソコンの画面に吸い込まれてしまう。
気が付くと、凌妙妙は見知らぬ古風な世界にいた。周りの人々は時代劇のような服装をしており、鏡を見ると自分も古装を着ている。システムの声が聞こえ、彼女は小説「捉妖」の世界に入り込み、悪役令嬢の林虞になったことを知らされる。現実世界に戻るには、メインクエストとサブクエストをクリアする必要があり、最初の初心者向けクエストは、主人公の柳拂衣と結婚することだった。
突然の状況に戸惑いながらも、凌妙妙はシステムに従い、柳拂衣との偽の結婚式を挙げる。結婚式の最中、鏡妖が現れて二人を襲うが、慕声が駆けつけて撃退する。慕声は小説のもう一人の主人公で、病弱で冷酷な性格だが、柳拂衣に敵意を抱きつつも、危機を救ってくれた。その後、凌妙妙は慕家の過去を知る。900年前、滅天の劫が訪れ、方士の慕青時が身を犠牲にして天を補った。7年前、妖王の怨女が慕家を襲撃し、生き残った慕瑶と慕声は捉妖の道を歩んでいた。
凌妙妙は次第に林虞としての生活に慣れていくが、林虞の父が大悪党であることを知る。裕福な暮らしに不安を感じていたある日、父に会うと、現実世界の父と同じ顔をしていた。凌妙妙は父に抱きつき、現実世界の記憶と重なり感動する。
この経験を通して、凌妙妙は異世界での生存方法を学ぶだけでなく、自分の行動や未来について考え始める。現実世界に戻るためには、クエストを慎重にこなし、林虞の運命を変える方法を模索していく。
第1話の感想
「永夜星河」第1話は、期待を裏切らないスタートでした!現代の会社員である凌妙妙が、大好きな小説「捉妖」の世界に吸い込まれ、悪役令嬢の林虞になってしまうという展開は、よくある設定ながらもワクワクします。
特に面白いのは、凌妙妙がシステムに指示されながら、現実世界に戻るために奮闘する様子です。最初のクエストである柳拂衣との結婚式は、偽物とはいえ、波乱万丈。鏡妖の出現や慕声の登場など、スピーディーな展開に目が離せません。
また、凌妙妙が林虞の父親と再会するシーンは、感動的でした。現実世界の父親と同じ顔を持つ父親に抱きつく姿は、視聴者の涙を誘います。
つづく