帝姫は柳拂衣を見つけて話しかけるが、凌妙妙は慕瑶を心配して間に入る。しかし、慕瑶は気にせず冷たい顔でその場を去り、柳拂衣は慌てて彼女を追いかける。凌妙妙もその場を離れようとするが、帝姫に呼び止められ問われる。帝姫は自分が太倉郡守の娘、林虞であると明かし、今日の出来事について凌妙妙を責めないと伝える。帝姫は、感情に順番はなく、慕瑶よりも先に柳拂衣と出会っていたと言う。巡遊の際に柳拂衣に助けられたが、当時は彼に会う勇気がなかった。その後、色々調べて柳拂衣の名前を知った。今、彼女は自分の気持ちを伝えたいと思っており、柳拂衣が慕瑶を選んだとしても、彼に自分も好意を抱くに値する女性だと知ってほしいと願っている。
一方、小侯爷は凌妙妙を思っていたが、階下で凌妙妙を見かけ、帝姫が彼女をいじめるのではないかと心配し、急いで彼女の前に立ちはだかる。二人が対峙しそうになった時、帝姫は棒を持って小侯爷を追いかけ、騒ぎの後、帝姫は宮殿へ戻る。小侯爷は怒っていたが、凌妙妙の前ではすぐに優しい表情になる。
その頃、慕声は愛の意味について考え、傷ついた風鈴を見つめながら苛立っていた。凌妙妙は慕瑶と柳拂衣の仲を取り持つ方法を考え、新たな名場面を作ることを決意する。今夜流星群が見られると聞き、慕声に協力を求めて場所の準備を始める。慕声は稽古中で機嫌が悪く、最初はドアを開けようとしなかったが、凌妙妙が何かあったふりをすると慌ててドアを開ける。
凌妙妙は慕声と翠翠を連れて郊外へ行き、場所の準備をする。しかし、適切な道具がなく、翠翠が持ってきた椅子は凌妙妙のイメージとは違っていたため、最終的に慕声が問題を解決する。すぐに慕瑶と柳拂衣が到着し、凌妙妙は慕声と一緒に隠れる。柳拂衣は手紙を受け取り、慕声が決闘を申し込んできたと勘違いし、慕声も凌妙妙から大事な相談があると呼び出されていた。沈黙の中、慕瑶は柳拂衣に席を譲り、二人は並んで座る。流れ星が夜空を横切る時、凌妙妙が願い事をすると、慕声の気持ちはさらに複雑になる。柳拂衣が気持ちを伝え、二人がキスをしようとした時、慕瑶は突然怨女の歌声を聞き、すぐに防御態勢に入る。凌妙妙と慕声は急いで状況を確認する。
別の場所では、小侯爷が告白の場面を用意し、父親が最も愛した腕輪を渡そうとする。この腕輪は魅女の髪の毛から作られたもので、身につけた者は与えた者にどうしようもなく恋してしまう。佩雲は妹の復讐のため、身分を隠して帝姫に近づくが、彼女に感情を抱いてしまい、復讐計画を変える。郭修は慕瑶に興善殿の大火と趙太妃の関係を密かに伝える。柳拂衣と慕家の名誉を守るため、この件は公表されなかった。慕声は長い間考えた後、凌妙妙に告白することを決意する。凌妙妙の要望通り、たくさんの花とブランコを用意し、さらには多くの小塵妖まで捕まえてくる。同時に、小侯爷も凌妙妙がいる宿に告白の場所を準備するよう手配する。
『永夜星河』第17話 感想
第17話は、それぞれのキャラクターの想いが交錯し、切なさと焦燥感が募る回でした。帝姫の登場と積極的なアプローチは、凌妙妙、慕瑶、柳拂衣の関係を揺さぶり、小侯爷の嫉妬や慕声の苦悩も描かれ、恋愛模様はますます複雑に。特に、凌妙妙が慕瑶と柳拂衣をくっつけようと奔走する姿は、彼女の優しさと同時に、どこか空回りしているようにも感じられ、見ていてハラハラしました。
流星群の下でのキスシーンはロマンチックなはずなのに、怨女の歌声によって中断され、不穏な空気が漂います。小侯爷の告白アイテムである腕輪の秘密や、佩雲の復讐心の変化、そして郭修が明かした過去の事件など、物語の核心に迫る要素も次々と登場し、目が離せません。慕声が凌妙妙への想いを自覚し、告白を決意するシーンは、彼の不器用ながらも一途な愛情が伝わってきて、応援したくなりました。
つづく