趙太妃は皇帝によって冷宮に幽閉されていました。慕瑶が訪ねてきた際、趙太妃は実の娘が来たのだと勘違いします。慕瑶は、帝姫からの伝言として、趙太妃が心を開けば帝姫は自ら会いに来ると伝えます。趙太妃は多くの嘘をつき、天下の人々を欺いてきましたが、最も隠したかったのは娘のことでした。慕瑶は伝言を届けるだけでなく、なぜ父が趙太妃に玉佩を渡したのか、その理由を探りに来たのでした。趙太妃は、慕瑶の父は興善殿の建設が始まる前から図面を知っており、その後、玉佩を趙太妃に贈り、平凡な女性を帝姫の身代わりにすることを提案したと明かします。信じがたいことですが、興善殿が火事になった夜、寺の門を閉めるのを手伝ったのは慕瑶の父だったというのです。全ては彼の計算の内だったようです。
慕瑶は趙太妃の言葉を受け入れられません。彼女にとって、父は常に英雄でした。柳拂衣は、慕瑶を連れて師匠に会いに行き、答えを求めることを提案します。一方、郭修は三年後に迫る滅天の劫について話し合うため、竹林四侠を招集します。人々は慕声に救世の重責を担うよう懇願しますが、慕声はひどく嫌がり、断固として拒否します。欽天監は、数年前に問心先生という人物がこの災厄を予言したと述べ、柳拂衣はそれが自分の師匠であることに気づきます。翌日、問心先生を探す旅に出ることを決め、慕瑶は慕声に上弦月を持っていくように言います。これは非常に重要なことだと考えているからです。
出発の際、小侯爷は旅費として金塊を贈ろうとしますが、慕瑶は断ります。その後、小侯爷は慕声と二人だけで話したいと申し出て、実は二人が異母兄弟であることを明かします。慕声は両親がいることを否定しますが、小侯爷は慕声を兄と慕い、慕声の自由な生活を羨ましく思い、轻衣侯の遺品である木の腕輪を贈ります。慕声は口では嫌がりながらも贈り物を受け取り、小侯爷と拳を合わせて別れを告げます。
一行は都に入る前に立ち寄った茶屋に戻り、思い出話に花を咲かせます。特に、凌妙妙がこの場所で竹林四侠に名前を付けた時のことを思い出します。しかし、興善殿の事件以来、凌妙妙の記憶は曖昧になり、多くのことを思い出せなくなっていました。このことから、一同は問心先生を見つける必要性をさらに強く確信します。道中、強盗に遭遇しますが、凌妙妙は強大な内力で敵を簡単に打ち負かし、驚くべき実力を見せつけます。自身の力の増大に気づいた凌妙妙は、異常なほど興奮し、積極的に法術を使って仲間を助けます。
然谷の入り口に近づき、柳拂衣は慕声に妖神の身分が露見しないよう避陣符を渡します。谷の入り口に到着し、皆は順番に問心の陣に入り、それぞれの内面世界が明らかになります。慕声は妖の秘密が漏れることを心配しますが、幸いなことに、彼の影に異常はありませんでした。さらに奥へと進むと、問心先生が現れます。問心先生は慕声が半妖の身分を隠していることを見抜き、柳拂衣を厳しく叱責し、避陣符を取り上げてしまいます。その結果、慕声の正体が露わになり、慕瑶はひどく驚きます。
第23話の感想
「永夜星河」第23話は、怒涛の展開で目が離せませんでした!趙太妃が慕瑶の父親の真実を語るシーンは衝撃的で、慕瑶の父親が英雄ではなく、むしろ黒幕的存在だったことに驚きを隠せません。慕瑶の心情を思うと胸が痛みます。
一方、滅天の劫という新たな脅威が登場し、物語はさらにスケールアップ。慕声が救世主の役割を拒否する姿は、彼の複雑な内面を表しているようです。小侯爷との兄弟関係も明らかになり、感動的なシーンでした。
凌妙妙の記憶が曖昧になっていること、そして彼女の力が強くなっていることは、今後の展開に大きく関わってきそうです。問心先生の登場で、慕声の正体がバレてしまいましたが、慕瑶がどう受け止めるのか、次回の展開が非常に気になります。全体的に、キャラクターたちの成長や変化、そして新たな謎が提示され、ますます面白くなってきました!
つづく