慕声は、問心先生が問心の陣に入ろうとしないことを不審に思い、何かを隠しているのではないかと問い詰めます。問心先生は言葉で慕声を挑発しようとしますが、慕声は家族、友人、仲間を守るために行動しているのであり、問心先生の言葉に左右されることはありません。
一方、柳拂衣は慕瑶のために快適な休息環境を用意し、問心先生が描いた陣と慕瑶の父が興善殿で使用した陣が全く同じであることに気づきます。慕瑶は、なぜ父がこのような陣を使ったのか、そして問心先生がなぜそれを描いたのか疑問に思います。柳拂衣は真実が慕瑶を苦しめることを心配し、問心先生に説明を求めます。問心先生は、慕瑶に真実を知ってほしかったため、わざと彼女に原稿を見せたと告白します。7年前、彼は真実を探るために然谷を離れ、慕瑶の父が怨女に対抗するために大妖の妖丹を集めていたことを突き止めました。さらに、20年前に欽天監が予言した運命の天級捉妖師は、実は慕瑶の父ではなく慕家であったことを明かし、慕瑶は父に対する見方を変えます。
その頃、慕声は修練中に焦りを見せ、地面に駄々をこねますが、青青に自分の責任を忘れないようにと諭されます。慕声は心に決めた人を探しに行き、後悔を残したくないと考えます。そして、凌妙妙に共に麒麟山へ行き、答えを見つけて過去と向き合おうと提案します。道中、彼らは塵妖が集まってできた記号を発見しますが、凌妙妙はその意味を忘れてしまっています。
問心先生は慕瑶と柳拂衣に、これから起こる災厄を阻止するためには、まず怨女を見つけなければならないと伝えます。百妖山海図の大部分は焼失してしまいましたが、彼はまだ修復の機会があると信じています。二人は図を修復するための手がかりを求めて彩南郡へ向かうことにします。しかし、故郷が近づくにつれて、柳拂衣の様子がおかしくなり、慕瑶はそれを気にかけます。
慕声と凌妙妙は地図を頼りに麒麟山を目指し、旅の途中で互いにはしゃぎ、楽しい時間を過ごし、多くの美しい思い出を作ります。彼らはまた、絵筆妖に出会い、自分たちの肖像画を描いてもらいます。慕瑶と柳拂衣も彩南郡へと旅立ちます。そこは柳拂衣の故郷であると同時に、百妖山海図の修復に必要な材料を探す場所でもあります。
最後に、慕声と凌妙妙は無方鎮を通って麒麟山への道を見つけます。人々がよく芝居を見に行く場所だと聞いたからです。馬車を降りる際、凌妙妙はうっかり攻略法が書かれた本を落としてしまいますが、彼女はその内容を覚えていません。これらは全て、彼らを待ち受けるさらなる挑戦を暗示していますが、彼らは共に未知の運命に立ち向かう準備ができています。
第25話の感想
第25話は、物語が大きく動く重要な回でした。慕瑶の父と問心先生の関係、そして隠された真実が明らかになり、物語の核心に迫ってきました。特に、運命の捉妖師が慕家であったという事実は、今後の展開に大きな影響を与えるでしょう。
慕声と凌妙妙の麒麟山への旅は、二人の関係を深める良い機会となりました。困難な状況の中でも、互いを支え合い、楽しむ姿は見ていて微笑ましいです。しかし、凌妙妙が攻略本を落としたことは、今後の波乱を予感させます。
柳拂衣の故郷である彩南郡へ向かう慕瑶と柳拂衣。百妖山海図の修復という目的がある一方で、柳拂衣の複雑な心境も描かれており、彼の過去にも注目が集まります。
つづく