柳拂衣は、慕瑶に自身の辛い過去を打ち明けました。幼い頃、両親が強盗の罪で処刑され、6歳で彩南郡の孤児となった柳拂衣。しかし、六如村の人々は彼を温かく迎え入れ、百家衣を着て百家飯を食べる生活を送ることができました。しかし、幻妖という少女との出会いが、その穏やかな日々を終わらせます。柳拂衣は幻妖を守ろうとしましたが、結局、村人たちは幻妖によって殺されてしまいます。この出来事に深く自責の念を抱いた柳拂衣は、世の妖魔を祓うことを誓います。
一方、凌妙妙と慕声は、「滅天の劫」の手がかりを探していましたが、偶然、話本の中から子期に関する情報を見つけます。そして、霽月郎君を訪ね、話を聞くことに。霽月郎君の話本は、彼自身が書いたものではなく、10年前の無方鎮の花折楽坊の大火事の後に見つかった真珠が元になっていることがわかります。その涙は、花折の女性たちの物語、慕声の母である魅女の過去を記録していました。霽月郎君は、榴娘が妖であること、そして慕声に榴娘の居場所を示す地図を渡します。
自分の記憶が母に改ざんされた可能性があると気づいた慕声は、7歳以前の記憶がない理由を理解し始めます。複雑な思いを抱えながら、慕声は榴娘の住処を訪ねることを決意します。
時を同じくして、柳拂衣と慕瑶も、彼の人生を変えた村に戻りますが、そこで死んだはずの村人たちが生きていることを知ります。さらに、彼らを救ったのは十娘子だと告げられます。李准とその妻である十娘子との出会いを通して、妖と人間が共存する秘密が明らかになります。
慕声は榴娘が住む寨に到着します。そこには榴娘を敬う多くの妖怪たちが住んでいました。慕声が持つ上弦月が榴娘に反応した際、慕声はすぐに状況を制御します。その後、榴娘は慕声に、彼と母親が共に暮らした家を見せ、この寨が元々魅女のために建てられたものであることを明かします。
第26話の感想
第26話は、主要キャラクターたちの過去や秘密が明らかになり、物語が大きく動いた回でした。柳拂衣の壮絶な過去と、彼が妖魔を祓うことを決意した理由が語られ、彼のキャラクターに深みが増しました。慕声の出生の秘密や記憶の改ざんも明らかになり、今後の展開に目が離せません。
また、死んだはずの村人たちが生きていたという驚きの展開や、妖と人間が共存する寨の存在など、ファンタジー要素も満載で、視聴者を飽きさせない工夫が凝らされています。それぞれのキャラクターが過去と向き合い、成長していく姿は感動的で、物語のテーマである「愛」と「許し」が深く描かれていました。
つづく