凌妙妙と慕瑶は、趣のある胭脂店で化粧品を選びながら話をしていました。凌妙妙は口紅を見て、自分の母親を思い出し、故郷への思いを募らせます。慕瑶は凌妙妙が家族を慰める言葉を口にしたのだと勘違いし、自分の家族観を語ります。慕瑶は、自由奔放な凌妙妙を羨ましく思っていました。自分は妖怪退治の責任を負う身だからです。
突然、凌妙妙は柳拂衣のことを思い出し、彼を引っ張ってきて、慕瑶に手作りの草蜢を贈ります。これは、男女主人公の関係を進展させるための行動でした。しかし、原作では林虞がこの草蜢を欲しがり、つまらない騒動が起きます。凌妙妙は役目を終えて立ち去ろうとしますが、慕声が彼女に不満を持っていることに気づきます。慕声は、自分が慕っている姉を笑わせた凌妙妙が気に入りません。
凌妙妙は慕声の嫉妬心を面白がり、わざと慕瑶に抱きつき、慕声に謝らせます。その後、慕声は反撃の機会を得て、凌妙妙にマッサージをしようとし、彼女を怖がらせて謝らせます。その時、凌妙妙は塵妖を見つけ、興味を惹かれます。慕瑶は、塵妖は低級だがどこにでもいて、人間と妖怪が共存している証だと説明します。慕声は凌妙妙を世間知らずだとからかいますが、慕瑶に頼まれ、九級大妖である怨女について解説します。
夜、慕声は子供の頃の記憶を思い出します。その中で、彼の母親は怨女だと告げられていました。一方、システムは凌妙妙に、慕瑶の寝室に忍び込み『百妖山海図』を破壊するよう命じます。この本には、慕家の家宝である『百妖山海図』が何らかの原因で破損し、慕瑶が怨女を見つけるために修復しようとしていることが書かれていました。慕声は、柳拂衣が慕瑶に近づいた目的もこの図にあるのではないかと疑い、二人は険悪な雰囲気になります。
凌妙妙は慕瑶の部屋に忍び込み、慕声と慕瑶が彼女の悪意について話しているのを聞きます。慕瑶は、凌妙妙を初めての本当の友達だと思っていました。それを聞いた凌妙妙は罪悪感に苛まれ、庭に出てシステムを罵ります。しかし、運命は彼女にいたずらを仕掛け、隕石が落下して彼女を粉々にします。やり直し後、凌妙妙はすぐに任務を終わらせることを決意します。
再び『百妖山海図』を破壊しようとした際、火事を起こしかけ、結局、図の切れ端しか手に入りませんでした。この行動により、彼女は慕声に3回連続で殺され、4回目に、慕声が好きだと告白することでようやく切り抜けます。初心者任務を完了した後、凌妙妙は慕瑶への償いとしてアクセサリーを贈ることにします。
その時、柳拂衣が山海図の破片を見つけ、凌妙妙が現れます。慕声は凌妙妙と柳拂衣の両方を疑い、その場で焚心呪を描きます。柳拂衣は慕声の無茶な行動を止めようとしますが、慕声は真実を突き止めようとし、最終的に自分が呪文を受けます。
第3話の感想
第3話は、人間関係と物語が大きく動き出した回でした。凌妙妙と慕瑶の友情、そして慕声の嫉妬心がコミカルに描かれつつも、それぞれのキャラクターの背景や抱えるものが徐々に見えてきました。特に、慕瑶の責任感と凌妙妙の故郷への思い、そして慕声の過去の記憶は、今後の展開に大きく関わってきそうです。
また、システムからのミッションである『百妖山海図』の破壊は、凌妙妙の葛藤を生み、物語にサスペンス要素を加えています。彼女が何度も失敗し、最終的に意外な方法で切り抜けるシーンは、ハラハラドキドキさせられました。
柳拂衣の登場と山海図の破片の発見、そして慕声の焚心呪は、物語に新たな謎と緊張感をもたらしています。キャラクターたちの関係性が複雑に絡み合い、今後の展開から目が離せません。
つづく