衛昭は毒を塗った短剣で江慈を刺し、さらに周夫人に毒を盛ります。裴琰と荘王は唯一の護心丹を手に入れるため、大椋帝・謝澈に謁見します。太子・謝熾は二人を碁で勝負させ、勝者に護心丹を与えることにし、荘王は衛昭を代理に立てます。
衛昭と裴琰の碁の勝負は互角の展開となります。江慈の容態が悪化し、崔亮は治療に尽力しますが、手の施しようがありません。裴琰は奇策を用いて勝負に勝とうとします。
荘王は負けを認められず、阿離は茶に護心丹をすり替えることを提案します。裴琰が勝利し、護心丹を持って戻ろうとしますが、衛昭は阿離がすり替えを行ったことを見抜いており、わざと負けたのでした。衛昭は阿離の身元が露見することを恐れ、仲間に阿離たちの避難を指示しますが、阿離は衛昭に迷惑をかけまいと自害します。
裴琰は、母親が以前謝澈から賜った護心丹を持っていることを知っており、今回の騒動は刺客をおびき出すための策でした。阿離が月落城から送られた奴隷であったことから、荘王の周りにも間者がいることを疑います。衛昭は亡くなった一族の名前を木札に刻み、彼らを偲びます。
裴琰は刺客が再び滕瑞を狙うことを恐れ、滕瑞を別荘にかくまい、厳重に警護します。裴琰は母親から護心丹を取り戻し、江慈は薬を服用して回復します。裴琰は江慈を囮にしたことを崔亮に責められますが、刺客の正体を暴くためには仕方がないことでした。
意識を取り戻した江慈は、裴琰がそばにいてくれたことに感謝し、裴琰は自ら江慈の薬を塗ります。侯府で火事が起こり、裴琰は消火に向かいます。衛昭は江慈を脅迫し、滕瑞の動向を報告するよう命じます。
裴琰は火事が不可解だと感じ、江慈の元へ戻ります。江慈は刺客について何かを隠している様子です。裴琰は刺客が朝廷の重臣であると推測し、江慈を侯府の侍女として、引き続き刺客をおびき出すための協力をさせます。
漱霞は江慈に侯府のルールを教え、仕返しをしようとしますが、衛昭が助けに入ります。江慈は滕瑞の別荘に入るための腰牌を手に入れ、滕瑞の堕落した生活を記録します。滕瑞は江慈が以前自分を助けてくれたことに気づき、裴琰と江慈を宴に招待し、玉の瓢箪を贈ります。
裴琰は内心穏やかでなく、夜に庭で剣の練習をして気を紛らわせ、江慈はそれに付き合います。その夜、裴琰は江慈に塗り薬を届けに来ますが、江慈は裴琰の悩みを見抜き、衛昭が再び江慈の前に現れます。
第4話の感想
第4話は、策略と陰謀が渦巻く中で、登場人物たちの感情が交錯する回でした。護心丹を巡る裴琰と荘王の対立、そして衛昭の暗躍により、物語は緊迫感を増しています。特に、阿離の最期は切なく、衛昭の抱える悲しみと復讐心が強く印象に残りました。
江慈は裴琰に協力するようになり、侍女として侯府で働き始めますが、衛昭からの脅迫もあり、彼女の置かれた状況は非常に苦しいです。滕瑞の堕落した様子も描かれ、今後の展開にどう影響するのか気になります。
つづく