大椋国だいりょうこくでは、滕瑞とうずい焼死事件の真相を突き止めるため、緊迫した捜査が続いています。裴琰はいえん江慈こうじ崔亮さいりょうとチームを組み、捜査を開始します。まず、滕瑞とうずいが一時滞在していた別荘を訪れますが、そこは既に火事で廃墟と化していました。裴琰はいえん崔亮さいりょうは、現場の状況から犯人が火をつけた時間帯を割り出し、その時間帯における衛昭えいしょうのアリバイに疑いを持ちます。

衛昭えいしょうは、当時厨房で粥を探していたと主張し、江慈こうじにも証言を求めますが、江慈こうじは何かを隠している様子。不安を隠すため、江慈こうじは突然衛昭えいしょうに抱きつき、大声で助けを求めます。二人はそのまま水に落ち、裴琰はいえん崔亮さいりょうが駆けつけ救助しますが、衛昭えいしょうは溺れて意識不明に。江慈こうじは、二人で落ちた理由について咄嗟に嘘をつき、裴琰はいえんを一時的に誤魔化します。

捜査が進むにつれ、裴琰はいえん蕭無暇しょうむかが真犯人ではないかと疑い始めます。様々な証拠が彼を示しているからです。衛昭えいしょうはその名前を聞いて明らかに動揺し、江慈こうじは違和感を覚えますが、その場では何も言いません。衛昭えいしょうをさらに試すため、江慈こうじ月落げつらく城で有名な清粥を作り、皆に振る舞います。故郷の味で衛昭えいしょうの心を揺さぶり、様々な質問を投げかけますが、衛昭えいしょうの答えはいつも完璧で、隙がありません。

裴琰はいえんは、衛昭えいしょう江慈こうじを牢屋に連れて行き、童敏どうびんに会わせるよう指示します。事件当夜について、より詳しい情報を得るためです。童敏どうびんは、当夜の風が非常に強かったこと、範義はんぎが彼を口実で連れ出したことなど、詳細を語ります。その後、衛昭えいしょう江慈こうじを連れて範義はんぎに会いに行きますが、範義はんぎは賭博の借金があるため、責任逃れをしようとします。会話を通じて、衛昭えいしょう範義はんぎが事件に関与していないと確信しますが、それでも彼に共犯者の罪を著せ、圧力をかけて真実を問い詰めます。

牢屋を出た後、衛昭えいしょう江慈こうじと街を散策します。江慈こうじはわざと月落げつらくの特産品を選び、衛昭えいしょうの仮応を見ようとします。衛昭えいしょうは、安澄あんちょうを足止めするよう手配し、江慈こうじと二人きりで話をします。江慈こうじの問いに対し、衛昭えいしょうは自分が放火殺人犯であることを強く否定し、江慈こうじに危害を加えない代わりに、自分の秘密を守るという約束を提案します。

この第7話では、捜査が進むにつれて、各勢力の駆け引きが激化していきます。江慈こうじ衛昭えいしょうの関係はますます複雑になり、裴琰はいえんの捜査も真相に近づいていきます。それぞれの思惑が絡み合い、隠された秘密と陰謀が徐々に明らかになっていきます。困難は多いものの、正義の力は、この地に覆いかぶさる暗闇を暴こうと、懸命に進み続けています。

第7話の感想

第7話は、まさに息を呑む展開の連続でした!滕瑞とうずい焼死事件の捜査が進むにつれ、衛昭えいしょう江慈こうじ、そして裴琰はいえんの関係が複雑に絡み合い、誰が味方で誰が敵なのか、全く予測がつきません。特に、江慈こうじ衛昭えいしょうを試すために月落げつらく城の清粥を振る舞うシーンは、緊迫感の中にも故郷への想いが感じられ、印象的でした。

衛昭えいしょうは本当に犯人ではないのか?彼の冷静沈著な態度の裏には、一体何が隠されているのでしょうか。また、江慈こうじの心の揺れ動きも見逃せません。彼女は衛昭えいしょうの秘密を知りながらも、彼を守ろうとしているように見えます。二人の関係が今後どうなっていくのか、目が離せません。

そして、裴琰はいえんの鋭い推理力!彼は蕭無暇しょうむかを疑い始めていますが、真犯人にたどり著けるのか、ハラハラドキドキです。牢屋での童敏どうびんの証言や、範義はんぎとのやり取りも、事件の真相を解き明かす重要な手がかりになりそうです。

つづく