張小梅ちょう・しょうばい周青竹しゅう・せいちくを紅梅の木の下のある場所に連れて行きます。青竹は小梅がどうしてこの場所を知っているのか不思議に思いますが、実は昔、青竹がここで助けた人物こそが小梅でした。青竹は血まみれだった小梅の顔をはっきりとは覚えていませんでしたが、よく見ると、目の前の小梅こそが、かつて自分が救った人物だと気づきます。小梅は、実はとっくに青竹の正体に気づいていました。

昔、一家を滅ぼされた小梅は、血だらけで梅の木の下にたどり著き、心優しい青竹に手当てを受けました。しかし、目覚めた小梅はすぐに復讐に向かおうとし、青竹は彼を引き留めようとして肩に怪我を負ってしまいます。小梅は罪悪感から青竹の看病をします。青竹は小梅に、人生にはまだ希望があるからと復讐を思いとどまるよう説得し、蝋燭を手に「必ず家で待っている灯りがある」と語りかけました。

小梅は青竹に別れを告げ、竹で作った笛を贈ります。笛の音が鳴れば必ず戻ってくると約束しましたが、その後、青竹が事件に巻き込まれ、笛を吹いても小梅は現れませんでした。青竹は李燁り・ように助けられ、竹笛は梅の木の下に置き去りになります。後に小梅は戻ってきて竹笛を見つけましたが、青竹を見つけることはできませんでした。

小梅が青竹だと気づいたのは、彼女の肩に残る傷跡からでした。その時、彼は自分がずっと心に留め、忘れられなかった女性が青竹だったと知ります。

小梅と青竹は、張貴妃が無事に出産したら、この場所を離れ、二度と戻らないと話し合います。そんな中、二人に宮中への呼び出しがかかります。

第11話の感想

「紅梅詩~王宮に駆ける真実の愛~」第11話は、過去の因縁と真実が明らかになる重要な回でした。小梅と青竹が実は過去に出会っていたという事実に、運命の赤い糸を感じずにはいられません。血まみれの小梅を助けた青竹、そして青竹を思い続ける小梅…二人の絆の深さに胸が熱くなりました。

特に、青竹が小梅を励ますために蝋燭を灯すシーンは印象的で、暗闇の中に希望を見出す象徴的な場面だと感じました。竹笛の約束もロマンチックですが、すれ違いが切ないです。小梅が青竹の肩の傷跡で彼女に気づくシーンは、長年の想いが通じ合った瞬間であり、感動的でした。

つづく