周青竹は千霞珠を盗み出そうとしたところを張小梅に見つかりますが、張小梅は薄いベール越しに周青竹だと気づき、彼女を逃がします。周青竹は李燁に千霞珠を渡し、今後自分を解放してほしいと頼みます。二人の関係はこれで終わり、毒で死ぬことさえ覚悟していると伝えます。
李燁は、自分は父親から愛されていないと感じていました。かつて怪我をした際、紅梅の木の下で周青竹に助けられたことがあり、その時から彼女を好きになりました。匪賊から周青竹を救い出し、自分の元へ連れてきたのも、彼女を家族のように思っていたからです。しかし、今その周青竹は彼の元を去ろうとしています。
周青竹は李燁に跪き、張小梅を解放してくれるよう懇願します。李燁は激昂して周青竹の首を絞めようとしますが、思いとどまります。そして、以前のように周青竹の髪を結ってやりたいと提案し、周青竹はそれを受け入れます。李燁は周青竹を送り出し、彼女がいつか必ず戻ってくると信じています。なぜなら、ここが彼女の家だからです。
張小梅は一晩中周青竹の帰りを待ちましたが、彼女は戻ってきませんでした。千霞珠が盗まれた責任を取り、宮中へ罰を受けに行く覚悟を決めます。しかし、宝寧が千霞珠が戻っていることに気づきます。張小梅が慌てて扉を開けると、周青竹が笑顔で戻ってきており、張小梅の好物まで買ってきていました。張小梅は周青竹を抱きしめ、彼女が無事に戻ってきたことを喜びます。周青竹は全て手はずを整えたので、もう城東へ行く必要はないと告げます。
その夜、張小梅と周青竹は同じ寝床で眠り、張小梅は今後二人の間に秘密はないようにしようと提案し、周青竹は笑顔で頷きます。宝寧は周青竹と張小梅が仲直りしたことを知り、崔声に真実を打ち明けようと決意します。
翌日、宝寧は女装して崔声の前に現れ、自分が女性であることを告白し、今後は自分だけを見るようにと崔声に警告します。
第14話の感想
第14話は、周青竹と李燁、そして張小梅の関係が大きく動いた回でした。周青竹が李燁に別れを告げ、張小梅の元へ戻る決意をするシーンは、彼女の心の葛藤が伝わってきて胸が締め付けられました。李燁は周青竹への深い愛情と執著を見せつつも、最終的には彼女の意思を尊重し送り出す姿に、彼の複雑な心情が垣間見えました。
一方、張小梅は周青竹の帰りを待ち続け、再会を心から喜ぶ姿が印象的でした。二人が互いを思いやり、秘密を共有しないことを約束するシーンは、今後の二人の関係がより強固なものになることを予感させます。また、宝寧が崔声に自分の真実を告白し、関係を進展させる場面もあり、それぞれのキャラクターの愛の形が描かれていました。
つづく