張貴妃が子供を産み、張小梅ちょう・しょうばい周青竹しゅう・せいちくは宮中へお祝いに訪れます。張貴妃は張小梅ちょう・しょうばいに、周青竹しゅう・せいちくを大切にするよう、彼女もまた信頼できる女性だと伝えます。皇帝も喜んで貴妃の子供に会いに来ますが、子供が忽然と消えてしまいます。代わりに大殿に羊が現れ、皇帝は激怒し、同時に羊の出現を恐れます。宮女は、これは巫蠱の術であり、先帝の怒りを買ったに違いないと讒言します。

皇帝は先帝を殺して皇位を奪った過去があり、先帝が羊年生まれだったため、羊を恐れていました。宮中では羊の存在は許されていませんでした。皇帝は張小梅ちょう・しょうばいを投獄し、貴妃は張小梅ちょう・しょうばいを救うために自害します。皇帝は張小梅ちょう・しょうばいを釈放しますが、官職を剝奪し、張家の一族は全員斬首されてしまいます。

姉の悲惨な死を目の当たりにした張小梅ちょう・しょうばいは、周青竹しゅう・せいちくの髪から羊を発情させる薬の匂いを嗅ぎ取り、姉を殺した犯人だと責めます。周青竹しゅう・せいちくは、太子の筆跡で髪を結ったことを思い出します。

夜、張小梅ちょう・しょうばいは暗闇の中で一人座っています。周青竹しゅう・せいちくが食事を届けに来ますが、張小梅ちょう・しょうばいは追い返し、周青竹しゅう・せいちくが戻ってきたのは千霞珠せんかじゅのためだと考え、千霞珠せんかじゅを投げつけます。そして、二度と周青竹しゅう・せいちくに会いたくないと告げます。周青竹しゅう・せいちくは屋敷の門の前で跪き続けますが、大雨の中で倒れ、李燁り・ように助けられて運び去られます。

周青竹しゅう・せいちくは目を覚ますと、自分の病状が悪化していることに気づき、解毒薬の瓶が分けられているのを見ます。そして、李燁り・ようは彼女を治療するつもりはなく、ただ支配し、意のままに操ろうとしているのだと悟ります。

第15話の感想

「紅梅詩~王宮に駆ける真実の愛~」第15話は、まさに急展開の連続で、息を呑むような回でした。張貴妃の子供が消え、代わりに羊が現れるという不可解な事件は、宮廷内の権力闘争と迷信が絡み合い、恐ろしい結末へと繋がります。張小梅ちょう・しょうばいが投獄され、姉である貴妃が自害を選ぶという悲劇は、見ていて胸が締め付けられました。

周青竹しゅう・せいちくの髪の匂いから、張小梅ちょう・しょうばいが彼女を疑うシーンは、緊迫感に満ちていました。これまで信頼関係で結ばれていた二人の関係が崩壊し、物語は新たな局面を迎えます。千霞珠せんかじゅを投げつけ、周青竹しゅう・せいちくを拒絶する張小梅ちょう・しょうばいの姿は、深い悲しみと絶望を表しているようでした。

つづく