周青竹の悲しむ姿を見た李燁は、彼女のためにどんな犠牲を払ってでも解毒薬を見つけると約束し、自分を信じてほしいと告げる。周青竹もまた、李燁の信頼を取り戻すことこそが形勢逆転の鍵だと悟る。そこで、周青竹は千霞珠を李燁に渡し、貴妃を傷つけていないと弁明するが、張小梅は全く信じず、彼女を追い出す。張小梅の態度に周青竹も失望する。李燁は自分の計略が成功したことを確信し、周青竹を抱きしめ、彼女への想いを伝える。
翌日、李燁が宮門に到著すると、張小梅が跪いて許しを請うている。李燁は張小梅が ഒരിക്കも周青竹の心を得られないことを嘲笑し、自分が周青竹に救われた時の様子を語る。その時、彼は周青竹の美しさに心を奪われ、この世の全ての美しいものは自分のものになるべきだと考えた。そして、李燁は百両の金で周青竹の師匠を買収し、周青竹を捨てさせた。その後、周青竹が賊に襲われ、麻袋に入れられて助けを求めているところを、彼は現れて救ったのだ。
周青竹は暗闇を恐れるが、李燁のためなら箱の中に隠れて情報を探ることも厭わない。世俗的な付き合いを嫌うが、彼のためなら喜んで応じる。これらは全て張小梅にはできないことだ。李燁は、自分と周青竹こそが天の定めた運命であり、そうでなければ小雪の日に出会うはずがないと主張し、張小梅を激怒させる。張小梅は太子を殺そうとするが、太子は張小梅がこの場で自分を殺すことはできないと知っている。
張小梅は紅梅の木の下に行き、かつて周青竹と約束した、小雪の日に紅梅の木の下で会うことを思い出す。しかし、彼は約束を破り、それが周青竹の苦難の原因となった。張小梅は周青竹に自由を取り戻すことを誓う。
『紅梅詩~王宮に駆ける真実の愛~』第16話 感想
第16話は、李燁の周青竹への歪んだ愛情と、それを利用しようとする周青竹の思惑が交錯する、緊迫感のある回でした。李燁の過去の所業が明らかになり、彼の周青竹に対する執著が異常なまでに深いことが示されました。一方、周青竹もただ悲しむだけでなく、李燁の信頼を得て仮撃に出ようとする強さを見せています。
張小梅は周青竹を想いながらも、彼女の心を得られないことにもどかしさを感じている様子。紅梅の木の下での誓いは、今後の彼の行動にどう影響するのか気になります。
つづく