周青竹は強製された結婚で、李燁に嫁ぐことを強いられ、婚礼の衣装を著せられます。宮廷の人々は、周青竹が李燁の長年の想い人だと噂していました。しかし、婚礼の日、周青竹は短剣を手に李燁を遠ざけ、彼の女には決してならないと宣言します。そして、仮抗の証として婚礼衣装を燃やしてしまいます。
翌日、李燁は張小梅を宮廷に呼び、碁を打つよう命じます。かつて皇帝が生きていた頃は、李燁が張小梅と対局することを許しませんでした。張小梅は10歳で宮廷に入って以来、皇帝と対局できたため、李燁は張小梅を打ち負かし、自分の実力を証明したいとずっと願っていました。今や自分が皇帝の座に就いたのだから、張小梅は敢えて自分に勝つことはないだろうと考えたのです。李燁は張小梅と碁を打ちながら、裏では彼の家を家宅捜索させ、彼を陥れようと企みます。
しかし、事態は李燁の予想外の展開を見せます。張小梅は碁に勝っただけでなく、すでに対策を講じていました。大臣たちは、先帝が斬首されたことに疑問を抱き、皇太子の地位の正当性に疑念を呈します。先帝と皇太子の仲が悪かったことは周知の事実だったからです。この状況に対し、張小梅は先帝の勅命を示し、皇太子の即位が正当であることを宣言します。同時に、張小梅は新帝を補佐するため、御前での執務を願い出ます。李燁は、周青竹の側にいるために恥を忍んでそんなことをするのかと、張小梅を嘲笑します。
実は、張小梅は周青竹を自由にしたい、彼女のそばで守りたいと願っているだけでした。周青竹が餃子を持って宮殿に現れた際、李燁はわざと張小梅を下馬の台にし、周青竹に彼の背中を踏んで通るよう強要します。この光景に周青竹は心を痛めますが、李燁はこのような方法で張小梅を苦しめ、二人を近づけさせないようにしているのです。
物語が進むにつれ、李燁の権力への執著と周青竹への複雑な感情が明らかになります。彼は周青竹を完全に支配したいと思う一方で、様々な手段で張小梅を攻撃し、自分の支配を脅かす可能性のある要素を排除しようとします。しかし、張小梅は屈することなく、知恵と勇気で李燁の抑圧に立ち向かい、周青竹の自由のために奮闘します。物語全体が緊張感あふれる展開と登場人物たちの内面の葛藤に満ちており、愛憎、そして権力争いの下での葛藤が描かれています。このエピソードは、視聴者の心を締め付けるような形で終わり、次なる展開への多くの謎を残しています。
第18話の感想
『紅梅詩~王宮に駆ける真実の愛~』第18話は、権力、愛、そして裏切りが渦巻く、非常に緊迫した回でした。強製された結婚から始まる一連の出来事は、周青竹の強い意誌と、彼女を取り巻く男性たちの複雑な感情を浮き彫りにしています。李燁の残酷な仕打ちと、それに対する張小梅の冷静かつ大胆な対応は、物語に深みを与えています。特に、張小梅が先帝の勅命を持ち出し、皇太子の正当性を主張するシーンは圧巻でした。
李燁が権力を振りかざし、周青竹と張小梅を引き裂こうとする姿は見ていて辛いものがありますが、同時に、張小梅が周青竹のためにどこまで耐え、何をするのかという点に強く惹きつけられます。周青竹が李燁に屈せず、自分の意誌を貫こうとする姿も印象的です。
つづく