李燁り・ようは常に周青竹しゅう・せいちくを見張り、彼女のそばに付きまといます。周青竹しゅう・せいちく張小梅ちょう・しょうばいに危険が及ぶことを心配していました。そんな時、辺境から急報が入り、周青竹しゅう・せいちく李燁り・ように確認に行くよう促します。李燁り・ようが去った後、周青竹しゅう・せいちくは自分がこの大きな皇宮から出られないかもしれないと悲嘆に暮れます。そこに張小梅ちょう・しょうばいが現れ、周青竹しゅう・せいちくを皇城から連れ出しますが、既に李燁り・ようが待ち構えていました。

李燁り・よう周青竹しゅう・せいちく張小梅ちょう・しょうばいに機会を与えると言い、二人にあるゲームを提案します。それは背中合わせで皇城を回り、もし同時に城の中心にある黄色い旗に到達できれば、二人とも生きて皇城を去ることができるというものでした。

ゲームが始まり、二人は背中合わせで歩き始めます。周青竹しゅう・せいちくは自分が不運な星の下に生まれたため、張小梅ちょう・しょうばいに出会ってから彼女に不幸ばかりをもたらしていると嘆きます。しかし張小梅ちょう・しょうばいは、周青竹しゅう・せいちくとの出会いこそが幸運であり、二人は必ず城の中心で再会できると信じています。

周青竹しゅう・せいちくは、かつて張小梅ちょう・しょうばいが彼女の恐怖心を克服させるために、目隠しをさせて「前にはいつも自分がいるから、大胆に前に進め」と言ってくれたことを思い出します。

周青竹しゅう・せいちくは目を閉じ、感覚を頼りに前に進みます。頭の中は張小梅ちょう・しょうばいとの思い出でいっぱいです。張小梅ちょう・しょうばいもまた目を閉じて、愛する人の存在を感じながら前進します。

周青竹しゅう・せいちく張小梅ちょう・しょうばいのことを思い、幸せな笑顔を浮かべます。彼女は次第に大胆になり、前方にいる張小梅ちょう・しょうばいの存在を強く感じるようになります。二人はかつて、俗世を離れて質素な暮らしをし、生涯を共にすると誓い合いました。

張小梅ちょう・しょうばい周青竹しゅう・せいちくは同時に黄色い旗の前に到著し、笑顔で見つめ合います。周青竹しゅう・せいちく張小梅ちょう・しょうばいの胸に飛び込みますが、諦めきれない李燁り・ようは約束を破り、張小梅ちょう・しょうばいに矢を放つよう命じます。周青竹しゅう・せいちく張小梅ちょう・しょうばいを守ろうと彼のもとへ駆け寄りますが、李燁り・ようは怒り、張小梅ちょう・しょうばいを殺すよう命じます。張小梅ちょう・しょうばい周青竹しゅう・せいちくの身を案じ、彼女の手を引いて逃げ出します。李燁り・ようは激怒し、周青竹しゅう・せいちくはどこへも行かせず、自分の元へ戻すと叫び、怒りのあまり弓矢を周青竹しゅう・せいちくに向けます。

第19話の感想

「紅梅詩~王宮に駆ける真実の愛~」第19話は、緊迫感と切なさが入り混じる回でした。李燁り・ようの執拗な監視と、周青竹しゅう・せいちく張小梅ちょう・しょうばいの逃避行、そして李燁り・ようが仕掛けた残酷なゲーム。背中合わせで歩きながら、互いを信じ、過去を思い出す二人の姿は感動的です。特に、周青竹しゅう・せいちくが目を閉じて張小梅ちょう・しょうばいとの思い出を回想するシーンは、二人の絆の深さを感じさせました。

しかし、幸せな結末を期待したのも束の間、李燁り・ようの裏切りによって状況は一変。愛し合う二人を引き裂こうとする李燁り・ようの狂気と、それに対峙する周青竹しゅう・せいちく張小梅ちょう・しょうばいの姿は、ハラハラドキドキの連続でした。特に、李燁り・よう周青竹しゅう・せいちくに矢を向けるシーンは、緊張感が最高潮に達し、目が離せませんでした。このまま二人はどうなってしまうのか、次回の展開が非常に気になります。全体として、愛と裏切り、そして運命に翻弄される登場人物たちの姿が印象深く、感情を揺さぶられるエピソードでした。

つづく