周青竹は、宝寧に、なぜ張小梅が解毒薬を持っているのかと問い詰めます。その解毒薬は李燁が作ったもので、外部の人間は誰も知らないはずでした。張小梅が知っていたということは、何らかの代償を払ったに違いないと周青竹は考えます。しかし、宝寧は何も知らず、張小梅から周青竹に梅の実を食べさせるように言われただけでした。
崔声は事の経緯を説明します。かつて、張小梅と周青竹は共に逃げ出すことができたはずでした。しかし、張小梅は周青竹の腕に毒の兆候があることに気づき、周青竹が長年逃げられなかった理由を悟ります。そこで、張小梅は崔声に頼んで、周青竹を先に逃がすよう手配しました。
周青竹が去って以来、皇太子である李燁は狂気に陥り、人々を殺めていました。李燁は周青竹が戻ってくることを期待し、すべての解毒薬と解毒薬の処方箋を渡そうとします。人影を見て周青竹が戻ってきたと思った李燁でしたが、現れたのは張小梅でした。張小梅は李燁から処方箋を奪い、剣で彼を殺害します。そして、周青竹が李燁と会うことになったのは、自分たちとの約束があったからだと告げました。
李燁は絶望し、この結末を信じることができませんでした。その後、街には張小梅の血染めの衣が掲げられ、張小梅が皇帝を殺害した罪で処刑されたことが公表されました。崔声はこれを目撃します。
周青竹は愛する人が亡くなったことを信じられず、悲しみに暮れます。紅梅の木の下に行くと、仕立て屋から贈り物が届いていました。それは婚礼衣装で、3年前に二人が交わした3年後に結婚するという約束を果たすためのものでした。贈り主はまた、青竹の扇子を添え、周青竹の生涯の幸せを願っていました。
周青竹は赤い婚礼衣装を著て部屋に座り、扇子を抱きしめて心を痛めます。張小梅は周青竹を自由にするために、自分の全てを犠牲にしたのでした。周青竹は高熱を出し、昏睡状態に陥ります。彼女の周りには張小梅からの手紙が散らばっていました。これらの手紙は、張小梅があらかじめ用意し、崔声に毎月送るように頼んでいたものでした。
周青竹は昏睡状態の中、紅梅の木の下に戻ったような感覚を覚えます。それは小雪が舞う日で、張小梅が現れます。周青竹は紅梅の木の下で誰かが怪我をしていると聞き、見に行こうとしますが、思いとどまります。そして、振り返って張小梅を抱きしめ、二度と離れようとはしませんでした。
最終回 第21話の感想
「紅梅詩~王宮に駆ける真実の愛~」最終回は、切なくも美しい愛の結末を描いていました。張小梅が周青竹の自由のために命を賭けた行動は、深い愛情を感じさせ、涙なしには見られません。周青竹が昏睡状態の中で見た、雪の降る紅梅の木の下での再会シーンは、二人の愛が永遠であることを象徴しているようで、感動的でした。
李燁の狂気と最期は、権力への執著と愛への渇望がもたらす悲劇を痛感させます。一方、宝寧や崔声といった脇役たちも、物語に深みを与えていました。特に、崔声が張小梅の遺誌を継ぎ、周青竹を支える姿には胸を打たれます。
短いながらも、愛と犠牲、そして再生の物語が凝縮された最終回でした。美しい映像と音楽も相まって、心に残る作品となっています。