張小梅ちょう・しょうばいは、周青竹しゅう・せいちくが自分を救ったと思っていたが、実は周青竹しゅう・せいちくの行動が皆に感動を与え、活気のなかった屋敷を変え、皆に喜びをもたらしていたことに気づき、心から感謝する。しかし、感謝の言葉もそこそこに、小梅は青竹に庭の落ち葉掃きを命じる。青竹が何が起こったのか分からず戸惑いながらも掃き掃除をしていると、空から突然たくさんの花びらが舞い降りてくる。それは、屋根の上から宝寧ほう・ねい崔声さい・せいが、青竹のためにロマンチックな演出として花びらを降らせていたのだった。小梅は、その様子を微笑みながら見守る。

青竹は感動するが、同時に罪悪感を抱く。実は、今回の脱走は戻るつもりのないものだった。しかし、途中で毒が発作し、死んでも太子・李燁り・ようの元へは戻りたくないと思っていたところを、李燁り・ように発見され助けられたのだ。李燁り・ようは、以前青竹を傷つけた借りを返すと言って、短剣で自らを傷つけた。青竹は、李燁り・ようの行動には目的があることを見抜き、何をしてほしいのか尋ねる。李燁り・ようは、小梅から千霞珠せんかじゅを盗んでくるよう要求し、それが成功すれば解毒し、自由を与えると約束する。

青竹は、李燁り・ようのために最後にもう一度だけ働くことを決意し、小梅の屋敷に戻ってきた。しかし、小梅の優しさに触れ、心は激しく葛藤する。

青竹は千霞珠せんかじゅを探し回るが見つからず、小梅の部屋に忍び込む。小梅の寝床に手を伸ばしたところを小梅に見つかり、組み伏せられてしまう。至近距離で小梅と接し、心臓が高鳴る青竹は、咄嗟に小梅を突き飛ばして逃げ出す。

その後も千霞珠せんかじゅを探し続ける青竹は、ある掛け軸を見つける。そこには女性の絵が描かれており、青竹は小梅の想い人だと考える。

第4話の感想

第4話は、青竹の心の葛藤が印象的な回でした。小梅の優しさに触れ、李燁り・ようへの忠誠とのはざまで揺れ動く姿は見ていて切なくなります。特に、小梅の部屋で千霞珠せんかじゅを探すシーンは、二人の距離が近づきドキドキする一方で、青竹の罪悪感が伝わってきてハラハラしました。

花びらのシーンは、宝寧ほう・ねい崔声さい・せいの粋な計らいで、青竹への温かい気持ちが伝わる美しい場面でした。しかし、その裏にある青竹の複雑な状況を思うと、素直に喜べないもどかしさも感じます。

最後の掛け軸のシーンは、小梅の想い人が誰なのか、新たな謎が生まれて次回の展開が気になります。全体的に、青竹の心情を中心に物語が展開し、彼女の選択が今後の鍵を握っていると感じさせるエピソードでした。

つづく