翌朝、張小梅(ちょうしょうばい)が目覚めると、隣には周青竹(しゅうせいちく)が座っていました。昨晩のことをぼんやりと思い出した張小梅は、責任を取ると言います。しかし、周青竹はわざと張小梅に近づき、彼をからかいます。実は昨晩は何もなかったのです。周青竹は張小梅を水に浸けて、媚薬の効果を和らげただけでした。
張小梅は動揺して、周青竹の肩の衣服を誤って引っ張ってしまいます。すると、彼女の肩には傷跡がありました。驚く張小梅を置いて、周青竹は部屋を出ていきます。体内の毒が発症したため、李燁(りよう)に解毒薬を貰いに行くためです。
実は、昨晩張小梅に薬を盛ったのは、李燁が手配した洪修(こうしゅう)でした。李燁は周青竹が張小梅を逃がしたことに気づいており、わざと解毒薬を渡さずに彼女を苦しめます。周青竹は、千霞珠(せんかじゅ)を手に入れるために張小梅の信頼を得る必要があると弁解します。李燁はしぶしぶ信じ、解毒薬を渡します。そして、周青竹は永遠に自分の最も親しい家族だと言いますが、周青竹はその言葉に怯え、後ずさりします。しかし、約束したことは必ず果たすとも言います。
捜査のため、張小梅は崔声(さいせい)に女装させ、夫婦のふりをさせます。しかし、崔声の女装は価合いません。そこで、周青竹が張小梅に「旦那様」と微笑みかけ、二人は夫婦として街に出ます。扇子売りの屋台で、二人は店主から「一緒にならない方がいい」と言われますが、仲睦まじい様子を見て、店主は二人が孽縁(孽縁)であるとつぶやきます。その時、手がかりが見つかり、二人は別行動を取ります。張小梅は周青竹に笛を渡し、吹けばすぐに駆けつけると約束します。
周青竹は一人で森の中に入ります。夜になり、怖くなった彼女は、子供の頃のトラウマを思い出します。そして、笛を吹きますが、誰も現れません。周青竹は、張小梅の言葉を信じた自分が馬鹿だったと自嘲しますが、その時、張小梅が彼女に向かって走ってきていました。
第6話の感想
第6話は、張小梅と周青竹の関係が大きく動き出す回でした。周青竹が張小梅をからかうシーンは、二人の距離が縮まってきたことを感じさせ、微笑ましかったです。しかし、周青竹の肩の傷や毒の発作、李燁との関係など、彼女の抱える闇も垣間見え、切ない気持ちにもなりました。
特に、周青竹が一人で森の中で怯えるシーンは印象的でした。過去のトラウマに苦しみながらも、張小梅からもらった笛を吹く姿は、彼への信頼と愛情を感じさせました。そして、約束通りに駆けつける張小梅の姿は、まさにヒーローそのものでした。
つづく