周青竹(しゅうせいちく)は心の中で悲しみを抱え、人から忘れられることには慣れていた。張小梅(ちょうしょうばい)が来てくれるとは期待していなかったが、その時、張小梅が駆け寄り、周青竹に手を差し伸べ、失ったものを取り戻したかのように抱きしめた。周青竹は涙をこぼさずにはいられなかった。
二人は長い間放置された場所へ行き、周青竹は昔、ある人からもらった笛の話をした。その人は、笛を吹けばいつでも会いに来ると言ったが、その後二度と会うことはなかった。張小梅は少し動揺し、周青竹にその人を恨んでいるのかと尋ねた。周青竹は、もうその人の顔も覚えていないから、恨むこともできないと答えた。
その夜、周青竹が藁の上で寝ていると、風が吹き、物音がした。周青竹は怯えたが、張小梅は彼女の手をしっかりと握りしめ、慰めた。
翌日、周青竹と張小梅が家に戻ると、たくさんの結納品が置かれていた。安郡主(あんぐんしゅ)はかつて張小梅と婚約しており、この日が二人の初対面だった。安郡主は、明日一緒にピクニックに行き、そこで自分が危機に陥ったところを張小梅に助けてもらい、口づけを交わすことで、二人の関係を確かなものにしようと提案した。
周青竹は面白くない気持ちになり、宝寧(ほうねい)も周青竹のために不平を言った。宝寧は外に出て、男が家にも外にも女を作るのは不誠実だと非難した。そばにいた崔声(さいせい)は、宝寧が男を非難していることを笑い、彼自身も男だと指摘した。二人は意見が合わず、力比べをしたが、頭をぶつけ合って二人とも怪我をしてしまった。しかし、崔声は頭をぶつけて青あざを作った宝寧を介抱した。
翌日、山でのピクニックで、周青竹は安郡主に豆腐料理を出したが、安郡主は周青竹が田舎出身だからといって、粗末なものでもてなすと馬鹿にした。しかし、周青竹は芙蓉の花と白い豆腐の話をし、安郡主にはこの豆腐を食べる資格がないと皮肉った。安郡主は怒って皿を地面に叩きつけ、割ってしまった。ちょうどその時、張小梅がやってきて、安郡主は周青竹に殴られたと嘘をついた。周青竹は臆することなく、自分が殴ったのだと認めた。
周青竹は一人で怒って山を歩いていた。安郡主は、周青竹が書き置きを残して出て行ったと嘘をつき、張小梅に一緒に帰ろうと促した。しかし、張小梅は周青竹の筆跡ではないことを見抜き、問い詰めたところ、安郡主はすでに人を雇って周青竹を捕まえ、売り飛ばしたことを白状した。
周青竹が箱の中で必死にもがいていると、箱が開けられ、張小梅が現れた。
第7話の感想
第7話は、周青竹と張小梅の心の距離が縮まる一方で、安郡主の登場によって波乱が巻き起こる回でした。周青竹が過去のトラウマを抱えながらも、張小梅の優しさに触れて心を開いていく様子は見ていて温かい気持ちになりました。しかし、張小梅と安郡主の婚約、そして安郡主の嫉妬と策略によって、周青竹が再び苦しむことになる展開は、切なく、胸が痛みました。
特に、安郡主が周青竹を陥れるために嘘をつき、張小梅がそれを信じずに周青竹を救い出すシーンは、二人の絆の強さを感じさせ、感動的でした。また、宝寧と崔声のコミカルなやり取りは、シリアスな展開の中で一服の清涼剤となっていました。
つづく